13時〜 4300円 柿喰う客フェスティバル2017
作・演出 中屋敷法仁
4本の芝居の上演で構成される柿喰う客フェスティバル2017。
その内たった1本だけ観れた。
60分上演だったけど、実に濃い内容だった。
なつかし〜〜あの柿独特のセリフ回し。
福岡では去年の劇団ZIG.ZAG.BITEの「傷は浅いぞ」で最後に聞いたね。
捨て子の兄妹は、誘拐されてそれぞれにサーカス、お金持ちに売りとばされた。
兄は頑張って、妹を迎えにいくが、失敗と流血を売り物にしているサーカスにショックを受けた妹は、
頭がおかしくなり、猟奇的になってしまう。目を覚まさせようとする兄に対して、ついに妹は。。。。
こ、こわい・・・すごい内容だ。
東日本大震災からあとすぐに上演されたものらしいけれど、細かい部分で当時の情勢に絡ませたような内容があってどきどき。
それにしてもこの妹の猟奇的な演技がすごい。目がイッテる。
サーカスの見世物女(七味まゆ味)この方だけわかる。やっぱり飛びぬけて上手い。
あとストーリーテラーっぽい感じでふしだらな女(加藤ひろたか)最後の慟哭がすごかった。
でも、アドリブはこの人が一番上手かったかな。
そうそう、まるでコント集団のように、髄所にアドリブが入るのも特徴だね。
たまに客いじりも。過激な内容だけど、ところどころに笑いがあって引き込まれた。
終演後はいつものアフタートーク
ピンクパンサー、まだぶらさげているんだ。
中屋敷さんって本当に若い感じ。演出家に多い気難しい感じではなくてあっさりとしている。
そのくせ作品は過激なものばかり。 このギャップがいいね。
兄、妹役の女優2人を相手におもしろおかしくトーク三昧。これ毎回やるって大変だろうな〜
また、観たいと思わせる劇団。
シェイクスピアシリーズは1本も観たことがない。
映像で観ただけなので、やっぱりぴんとこない。いつか観てみたい。
キャスト
兄 北村まりこ
妹 永田紗茅
お金持ち 村松洸希
団長 とよだ恭兵
人さらい 守谷勇人
ふしだらな女 加藤ひろたか
見世物女 七味まゆ味