1100円
原作は読んでいた。小説はさらっとした感じで面白かったのだけど、映画になるとどうかなと思っていた。
しかし、意外に面白くてびっくり! 役者の力量もあるし、悲壮感よりも娯楽感が大きくて、結構笑った。
客席はそれこそ年輩の夫婦が多いようだったけど、みんな笑っていた。
それは、この夫婦よりうちがましよね〜という優越感ではなく、
東大卒で一流企業を退職した、ロマンスグレイのイケメン夫、
優しくて美しく、手に職を持っているかしこい妻、心優しい娘に孫娘。
適格なアドバイスをくれる妻の従兄弟。
これ以上、何を望むんだ?という手の届かない家庭だから、楽しめたのかも。
あまりにうちと違いすぎて比べることができない(爆笑)
周りの評価はどうあれ、退職後の自分が「終わっている」と思うかどうかが問題だろう。
だからスポーツクラブでの鈴木からの誘いは渡りに舟だったろう。
今でも学歴がものを言うということはあるのかもしれない。
逆に、それ(学歴、職歴)で断られたというエピソードもあったけど(笑)
それにしても、英語はペラペラだし、本屋では教養の高そうな本を選ぶし、
「散る桜、残る桜も散る桜」・・・なんて!インテリすぎるわ。
それでも、黒木演じる妻は原作よりはるかに優しい感じだったし、控えめな苦言はしょうがないかと思う。
まあ、卒婚と銘打たなくても自然のままに過ごす、というほうが良かったんじゃないかな〜
ラストの状況はあきらかに単身赴任と同じだしね。戻ってくるあてはないのかもしれないけれど。
その間にまた恋?に落ちたら?とか思うのかしら。この二人ならそれぞれにありそうだ。w
作者の内館さん、スポーツクラブのメンバーで出演されていた。 結構目立ってたので嬉しかっただろう。
この方、いつもみるたびに増田明美さんに似ていると思うのは私だけだろうか・・・