「十二夜 〜またはお望みのもの〜」 福岡市民会館 小ホール

16時〜 無料(チケットプレゼント) 想組〜こころぐみ〜


原作:W.シェイクスピア
演出:大和零河

FPAPのチケットプレゼントで鑑賞させていただいた。
初めてのこころぐみ。宝塚っぽい作りになっているのかなと思っていてその通りだった。
派手目のメイク、衣装、そしてヘッドマイクって言うのかな〜 ピンマイクよりめだつやつ。

十二夜NINAGAWA十二夜を始め、何度か見ているのでストーリーはよく覚えていた。
すれ違いや勘違いを超えて、たどりつく真実ってベタだけど感動する。
芝居部分はいい役者さんをそろえているので、見ごたえはあったけれど、
歌の部分はどうしても四季などと比べてしまうので、物足りない。
特に複数名で歌うときがちゃがちゃと聞こえてしまうのは練習不足でないかと思う。

主人公はセバスチャン(野田敢)とヴァイオラ(釣川楓)だと思うけど、全く目立たない。
若い役者さんだからかもしれないけど、もともとそういう作品なのかな〜

目立ってたのは、もちろんオーシーノ公爵(大和零河)、それからオリヴィア(下枝聖治)
特にオリヴィアは女性より女性らしい仕草や演技、セリフで、まるで歌舞伎の女形を観ているかのようだった。
プロポーションも抜群で、ちょっとびっくりしてしまった。
マルボーリオ(栗野直樹)の道化はなかなか愉快だった。この作品のキモだよね。
若い女の子たちは総じて可愛かったけど、アントワネット(伊波菜々美)がすごく好みだった。

ダンスや歌も練習を重ねて、大和さんレベルの女優が揃うと全体の仕上がりがぐんと良くなるだろう。
でも、カーテンコールで想組の公演は休止と聞いた。思うところがあるのだろう。
確かにレビューも含めて3時間の舞台を作り上げるのは大変だ。力をつけての再開を期待します。

キャスト
大和零河、下枝聖治(R-JeNeraTIonS)、雫石映、野田敢(R-JeNeraTIonS、栗野直樹(劇団ショーマンシップ)
小松瑳弥香、西村美保(劇団☆四灯星)、濱石唯可(九州産業大学演劇研究部)
木下亜望(九州産業大学演劇研究部)、伊波菜々美、釣川楓(劇団☆四灯星)