「乱鶯」 映画 ゲキ×シネ

teru10162018-08-21


1000円  

倉持裕
演出   いのうえひでのり

正義の盗賊、鶯の十三郎(古田新太)は瀕死状態から助けてくれた幕府の小橋貞右衛門(山本亨)と、
居酒屋夫婦(粟根まこと稲森いずみ)に恩返しをするため、居酒屋を手伝っていたが、
小橋の息子勝之助(大東駿介)に手柄をたてさせるために、もう一度盗賊の手引きをする。
呉服屋・丹下屋にしかけをするも、頭の火縄の砂吉(橋本じゅん)に見破られてしまい、とうとう・・・・

倉持さんの作品のせいか、いつもの新感線と違う感じだった。
笑える部分はあるのだけど、全体的にシリアスな展開が多かった、それだけにとても感動的だった。

古田さんってこんなに真面目な役って不思議な感じがする。
だいたいがスケベな役が多かったような気がするのになあ? アカドクロだけかしら?
居酒屋の女将、お加代からこれだけ気持ちを示されながらも手を出さないって。。。
居酒屋の亭主、勘助はすぐに死んでしまって、え?もう出番なし?と思ったら、どっこい。。
ちゃんと幽霊で重要な役所になっていた、うまいなぁ〜〜
しかも十三郎とのやりとりがツーカーで面白い。
頼り無い勝之助をはらはらしながらフォローしている十三郎も笑える。
おりつ(清水くるみ)は素朴でかわいいし、お幸(高田聖子)はいつもの通り男前だ。
あーもう新感線だな〜 最高だ。 舞台を観たい気持ちがむくむく。。。。
来年は福岡にも来てくれそうなので、絶対にチケットゲットしなければ。

新感線のヒロインはいつも美人で優しくて強い人ばかり。
稲盛いずみも良かったけど、私のベスト3は天海祐希松雪泰子松たか子

立ち廻りのシーンがすごくて、ばっさばっさと切られ、赤い照明と本物の血糊でリアル〜〜〜
思わず目をそむけそうになる殺し方もたくさん。ひや〜〜〜〜〜
そして無残にもほとんどが殺されてしまって、末期のセリフがぐっとくる。
おもわず涙がこぼれた。

あっという間に時間がたってしまった。もちろん、最高なのは舞台を観ることだろうけど、
ゲキ×シネで感動的などアップを数々観れて、(しかもお安く)これは今後も見逃せない。

9月、10月は「アカドクロ」「アオドクロ」が上演される。楽しみだ。

出演
古田新太稲森いずみ 大東駿介 清水くるみ / 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと / 山本 亨 大谷亮介 他