「魔界転生」 博多座

teru10162018-10-13


11時半〜 5000円 日本テレビ開局六十五年記念舞台

原作  山田風太郎
脚本 マキノノゾミ
演出 堤 幸彦

魔界転生」という死者再生の術によって、天草四郎が甦る。
さらに、荒木又右衛門、田宮坊太郎、宮本武蔵淀殿柳生宗矩らの無念の死を遂げた者たちも。

錚々たる強敵が黄泉の国から転生し、魔物たちに対して、柳生十兵衛を中心とする勇猛果敢な「柳生衆」が立ち向かう。
十兵衛は魑魅魍魎が跋扈する悪魔の恐ろしい企てを阻止すべく、「魔界衆」と激突を繰り返す。
悪鬼として甦った父・宗矩と十兵衛との闘いの結末は?
四郎の本当の狙いは何なのか?
果たして、十兵衛は魔界衆を討ち滅ぼせるのか…?(プログラムより)

ドラマや映画、ゲームにまでなっている作品だけど、
なんと十年以上前にG2プロデュースの舞台を新橋演舞場で観ていた。
プログラムを探し出すと、そうそう!橋之助さんが十兵衛だった。
そして薬物疑惑で引退した、成宮寛貴くんが天草四郎だったよ。今どうしてるんだろうね?

妖術変化ものって時代劇にもよく出てくるような気がする。
それにしても、原作は1964年からの小説ということだけど、全くストーリーが色あせてないのがすごい。
それぞれの時代や媒体、演出者で違いで特徴を出しているのだろう。
舞台も登場人物などが結構違うような気がする。十兵衛と天草四郎は必出だけど。

剣豪オールスターズのアイデアが原作の山田さんから広がってここまできたということだろう。
柳生十兵衛始め、宮本武蔵とか天草四郎とか私でも知っている面々が出てくるので、
非常に興味深いのだけど、他にも山ほど役が出てくるのでどうにも追いつかない。
3階席からもあって、どの人がどのキャストかさっぱりわからない。
十兵衛だけは特徴があるのでわかったけれど。
女性は少ないのでじっくり観れた。淀君とお品、すず。
浅野ゆうこはいいお年だけどすごくきれいだ。 双眼鏡で確認。
上川さんは新感線で四郎役をやっていた。初めて観たのはTVドラマだけど、舞台の上川さんはやはりかっこいい。
あまりお笑いに走らないで欲しいな。
四郎役の溝端くんも良かったけど、特徴のある坊太郎役の玉城くんと又衛門役の猪塚くんにすごく惹きつけられた。
そして圧巻の宗矩役松平健さん。ベテランは重厚だ。

映画の千葉真一=十兵衛、沢田研二天草四郎版 はすごく観てみたいと思うけれど、
時代に合ったキャストや演出でいい作品に仕上がっていたと思う。

上川隆也溝端淳平高岡早紀村井良大松田凌、玉城裕規
木村達成、猪塚健太、栗山航丸山敦史、山口馬木也藤本隆宏
浅野ゆう子松平健、野添義弘、皆本麻帆、蒼木陣、町井祥真
野村祐希、横山一敏、真砂京之介、他