2019年3月2日(土)
19時~ 2000円
作 :たじま裕一
演出:池田美樹
「こどもが欲しい」と「自由が欲しい」、二組のカップルの物語。
2011年初演(たじまさん演出)2014年再演(池田さん演出)
そして今回の再再演。酒瀬川さんの出演は2014年から。
九州の各地で演じられ、今回佐世保での公演となった。
役者は一様に歳をとった。そして不妊治療も進歩した(はず)
だけど、事実は酷だ。
出生率の低下の原因は人口減少と出生力の低下が原因とも考えられるそうだ。
子は授かりものと言っていた時代と違い、計画出産や出産前検診なども可能と
なっている今、不妊に悩むカップルがいかに多いかは周りをみるとわかる。
劇中にもあったように、子どもを虐待死させる親の犯罪も目立っている。
それでも、救いとなるのはるみととらやんのカップルが
限りなく互いに優しいことだ。
かおりとりょうたが不器用ながら、生きて行こう、
ガンバロウと思う、その様だ。
お互いを思い、自分を思い、周りを思う。
時々、ずれてしまうこともあるけれど、夫婦に波がないわけはない。
この二組は一緒にずっと生きていく。戦っていく。
それがわかるラストだから安心して観ることができる。
ラップに合わせて踊る二人はまだまだ若い。
それが運命だったのか夫婦となった二人の役者とそのお子は、
見事にさらっと生き抜いている。
あーもう、本当に素敵じゃないか!!
いろんなところにこの作品を届けてもらいたい。
出演
川内清通、酒瀬川真世