「六月博多座大歌舞伎」 博多座

2019年6月12日(水) 

11時~  5000円 松竹 

昼の部

金閣寺

中央に2階建ての金閣寺。上方はセリが下がったときに鳳凰とともに現れる。
悪役、大膳(松録丈)は慶寿院を幽閉し、更に人妻の雪姫(梅枝丈)に迫っている。
雪姫の貞節さと可憐さ、且つ強さと賢さが、非常に際立っている。
「爪先鼠」の話は雪姫の祖父雪舟の話しで有名。不思議な場面が目を引く。
しかし、私が覚えている話しは雪舟が縛られて泣きながら書いた鼠が本物
そっくりで親が驚いた、というものだったけどね。
ラストの大立ち回りは見事だった。

☆保名

恋人の死を嘆き悲しむ保名(扇雀)は物狂いの舞を踊り、口説き嘆く。
ふらふらの様子で幻を追う姿が哀れで美しい。
立役であるが、女形のように優美な衣装と踊りで、なまめかしい。
恋人の死を引きずるのはやはり男の方なのだろうか。。。

☆野晒悟助

河竹黙阿弥作の世話物。
伊達男の野晒悟助(菊五郎)は小田井(梅枝丈)とお箋(右近丈
の2人の娘に好かれるがさらりと先着の小田井と夫婦に。
一方、戸平(菊之助)とのやりとりや仁三郎(左團次)との立ち回りなど、
派手で見応えはあるけれど、話がとっちらかっているような。。
ストーリーは別として、アンサンブルの芸達者さには驚いた。
まさに主役をひきたてるアクロバティックな演技の数々で、
傘(音羽屋の文字入り)を自由自在に操る。

先日、歌舞伎のチケットをじゃんけん大会で大当てしたので、
既に自分の分は購入済の本日に親を招待。
花道横のすごく良い席で喜んでもらえた。
自前で親孝行できるようにならんとな~~

f:id:teru1016:20190614095204j:plain