「ベラ・レーヌ・システム」福岡市赤煉瓦文化館

2019年12月18日(水)

19時~ 演劇書を読む会

岡田正子著

今回読む演劇書:「ベラ・レーヌ・システム」
(改訂版2019年、フランス演劇クレアシオン実行委員会、2,000円(税込))
  http://fec-msk.sakura.ne.jp/04_books_01.html
岡田正子氏が、ベラ・レーヌ・システムについてまとめた本。
その岡田氏からベラ・レーヌ・システムの指導を受けて実践してきた
俳優の彰田新平さんから、ベラ・レーヌ・システムのお話を聞いた。

本を購入していなかったので、ざっと目を通しながら
彰田さんの話を聞く。彼を知ったのは舞台役者としてだけど、
ラジオやTV、映画他、演劇講師なども行っているということ。
ベラ・レーヌ・システムを含めて、彼が演劇とどうかかわってきたか、
生々しくリアルタイムで聞くことができた。

彰田さんがいかに演劇を愛しているか伝わってきた。
自らこの教えを広めていく、というところまではいかないけれど、
このシステムを応用した教え方もしているようだ。
先日、テレビで近藤芳正氏がこのシステムを実践、指導していることを聞いた。

ベラ・レーヌ・システムとはより具体的な演劇メソッドのようだ。
抽象的な感情論ではなく、リアルなセリフの発し方とか、
舞台上での相手とのやりとりとか。
実際に実演してもらってより詳細に知ることができた。
本もパラパラと読んでみたけれど面白そうだ。
買おうかどうしようか。。。

今回は残念ながら役者さんの出席はなかったけれど、ぜひとも役者さんには
読んでほしい本だと思った。


〔ベラ・レーヌ・システム〕
ベラ・レーヌによって開発された、真にリアルな演技をするための練習方法。
せりふを言うにしても、せりふのない場面にしても、
心の中で実際に何を具体的に喋っているのかを大事にする。
基本のエクササイズは、10段階。
日常に演技の種があることを重要視し、エテュードは、
日常の細々したことにどれだけ意識を注いでいられるか、に目を向けている。
これを深めていくことで、どんな場面にも誰もが納得のいく
リアルな深みのある演技ができるようになる。

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