「恋におちたシェイクスピア」 キャナルシティ劇場

teru10162019-01-04


13時半〜 7560円 劇団四季

エリザベス朝時代のロンドンに、閉鎖寸前の舞台があった。その名も「ローズ座」
演劇を愛するヴァイオラは男装して舞台に立ち、作家シェイクスピアと恋に落ちる。
身分違いの恋に悲観しつつも名作「ロミオとジュリエット」が誕生する。。。

久しぶりの四季の新作。(ソンダン以外で)しかもストレートプレイ。
先日、浅利さんが亡くなってから浅利さん演出などのストレートプレイを観ていった。
アドリブの全くない、四季らしいかっちりした舞台だと思った。
「解ってたまるか!」「思い出を売る男」「トロイ戦争はおこらないだろう」などなど。。
その最中にこの作品は、浅利さんの意志を受け継いでしかも最近のファンをも魅了する作品となっていた。

おそらく、ミュージカルから入った人には物足りない部分もあり、昔の四季を知っている人は中途半端に映ったかもしれない。
若きシェイクスピアの苦悩をとてもきれいな物語として表現していた。
シェイクピア役を上川一哉、ヴァイオラ役を山本紗衣。この2人をベテランが支えていた。
阿久津バーベッジ、田邊キット、飯村ウェセックス他大勢。
いろんな年代、経験を積んだ役者がいるのが劇団四季。そして全ての作品はオーディションでキャスティングされる。
ディズニーとソニア・フリードマンが製作、2014年に英国・ウェストエンドで初上演。

そうしてでき上がった舞台は観ていてわくわくしてしまう。
既製の戯曲でありながら、四季のオリジナリティがたっぷり詰まった作品で、かなり楽しかった。
ちょっとだけ入っている歌もいい効果をだしていた。
演出の青木豪さんは今回初めてだったようだけど、四季の役者の良さを120パーセント出していたと思う。
あまり崩し過ぎない、奇にてらわない。絶妙な演出だった。

いろんな所や劇団、映画で「ロミオとジュリエット」を観たけれど、いい作品は広く長く愛される。
創作であれ、事実であれ、興味深く話しは広がっていく。
こんな風にシェイクスピアの作品が誕生したのかもね、と思うと楽しいじゃないか。

ヒロインの紗衣ちゃんはしっかりした気の強い女性を演じていて、濱田さんや保坂さんを思い出した。
数々の主演女優はいるけれど、その中でもきらりと光るものを持った女優になってほしいね。

上川くんはそつなく主役をこなしていてビジュアルも好みなんだけど、若干物足りない感じも。
阿久津さんのようにオールマイティな男優になってほしい。

偶然、オフステージトークがあって、飯村さん、菱山さんが司会。上川さん、志村さん、あと。。。数名^^;
しかし、台本のないトークはやっぱり苦手なんだろうな〜と思った。
前もって質問の紙を書いたものからピックアップして答えていたけれど、ん〜 あまり面白くなかったかも。
やっぱり四季は舞台が最高ということがわかったトークイベントだった。
まあ、得意な人と不得意な人がいるからしょうがないでしょう。

さて、いよいよ3月からライオンキングが始まる。3度目? そんなに集まるかな〜と若干不安な気持ち。
新しい客層が増えることを期待して、応援頑張ります! (^^)v