「蛸入道 忘却ノ儀」 なみきスクエア大練習室

2020年2月29日(土)

13時~ 共通チケット  庭劇団ペニノ

作・演出 タニノクロウ

ホールの中に、巨大な寺が建つ。紛れもない寺である。
そこにいるのは、八名の僧。念仏を唱え、奇妙な唄を唄い、
不可思議な音楽を奏でる。
熱、光、煙、匂い、音、声、振動。
彼らはそこに集うすべての人を巻き込んで、
うねるような極限状態を生み出していく。
意識も、記憶も、煩悩も、すべては焼却と忘却の彼方へ。
庭劇団ペニノが贈る、前代未聞の<一体・没入型>音楽劇。
途方もない規模の舞台空間のなかで、
観客はいま、「神秘」の立会人となる。
(公式サイトより)

東京での公演が中止になったと聞き、ちょっと怖いイメージを持って入場。
なんとホールにはお堂ができていた。チラシに映っているそのものだった。
周りをぐるりと取り囲んで2列の観客席。これはすごい。
オレンジ色の経典と楽器を持って座るように言われ、おそるおそる着席。
タニノ氏の長い前説から始まって上記に書いてあるような儀式が始まる。

最初は普通の般若心経?と思われる念仏から、それからバージョンを変えつつ、
ヒートアップしていく。動きも楽器の演奏も歌もどんどん大きくなり、
汗だくになり、最初は重ね着していた蛸色?の衣装もどんどん脱いで、
トランス状態に突入していく。
中央の煙を長い竹筒で吸い込み、吐き出す様子は絶対ヤバイだろうと思う。
四方においてある水差しから水を顔や頭にかけて冷やしている。

慣れないマスクをかけたままでぽかんと見つめていた。
観客は鳴り物で時々参加、卒塔婆みたいなものをかけたり、
窓を閉めたり、賽銭?を要求されたり、くらいだったかな~

寒い日だったので中央の熱さが伝わるかなと思ったけれど、
意外に熱は伝わらず、観客は寒かったかも(冷めていたわけではない)

タイトルは蛸入道なので、蛸が神様ってことかな。
昔からの宇宙人のイメージとして蛸が重なることはあるけれど、
そんなに神秘なイメージはないよね。食べるし。

とにかく不思議な公演だった。演劇なのかな?これ
公演中止が続くここ数日だけど、観れてよかった。
早く、コロナウィルスの脅威が去ってほしい。

キャスト
木下出、島田桃依、永濱佑子、西田夏奈子、日高ボブ美
森準人、森山冬子、山田伊久磨

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