2020年10月17日(土)
14時~ 2000円
東京に転勤になったH野さんからメールがきた。
彼は観劇で知り合ったけれど、落語にも造詣が深くよくお勧めしてくださる。
今回もごひいきだという春風亭正太郎さんが甘棠館で高座を勤めるとのこと。
ぼちぼち劇場も開かれてきた今日このごろ。
甘棠館Show劇場も久しぶりだ。
内浜落語会の人だろう、法被を着た男性が前説。
さすが、落語系の人は話がうまいな~
10年前の正太郎さんの初招致のときの話からいろんな
エピソードをおもしろおかしく語ってくれる。危ない話も多々・・・(^^;
演劇の前説は、しゃべりが、がちがちな人も多い。
一. 手紙無精 粗忽家勘江
前座の勘江さん、渋い中年で好みだわ~
痩せて貫禄はあまりないけど、スマートで優しい声をされている。
昔は字を読める人はそんなにいなかったから読める人は尊敬される。
だからこういう偽物が多かったんだろうな。
読めないのに読めるふり。知らないのに知ってるふり。
自戒をこめて聞かせていただきました。
一. 品川心中 春風亭正太郎
来年は真打昇進、春風亭柳枝を継がれるとのこと。
H野さんによると、若いのに異例の出世だということだ。
そんなに落語には詳しくないから、ふ~んと納得するだけだけど、
やはり聞いていて心地よい声とリズムは何度も聞きたいと思わせる。
心中ものを笑い話にするのは不謹慎な気もするけれど、
なんでもありなのが落語と演劇だ。
現実では有りえない世界に連れていってもらえる。
もちろん、ドキュメンタリーも面白いんだけどね。
お仲入り
大抽選会
チケットの半券で抽選が行われ、なんとわたくし、正太郎さんの手ぬぐいを
ゲットしたよ!珍しい、いいことあるかな~
仲入りに「お」をつけるんだね。
一. おどり 粗忽家すず柑
お着物を着たお姐さん。色っぽいね~
日本髪のかつらの話をいろいろとしてくれた。
その時の髪は京都に洗髪に出して戻ってきたばかりだそうだ。
あとは髪飾りの説明、舞子と芸子の違いとか。面白かった。
そして、お祝いの舞を3作舞っていただき、おおとりへ。
一. 芝浜 春風亭正太郎
話始めてすぐに「芝浜」だとわかった。
いろんな人の芝浜を聞いたけれど、細やかで丁寧詳細な芝浜だった。
落語で、うるっとくるのはこの作品くらいかも。
主役は勝五郎だけど、名前も出てこない女房が本当の主役だろう。
いい舞台だった。落語はやはりこのくらい小さいハコで聞きたいものだ。