「ロボット・イン・ザ・ガーデン」 キャナルシティ劇場

2021年5月7日(金)

13時半~ 9900円 劇団四季

原作  デボラ・インストール
台本・作詞  長田育恵
演出  小山ゆう

アンドロイドが人間に代わって家事や仕事を行う、今からそう遠くない未来。
イギリスの田舎町に住むベンは両親を事故で失って以来、
無気力な日々を過ごしていた。
妻・エイミーとの夫婦仲もうまくいかない。
そんなある日、庭に壊れかけのロボットが現れる。
「きみの名前は?」「…タング」
ロボットに不思議な魅力を感じ、ベンはあれこれと世話を焼く。
そんなベンに愛想を尽かし、ついに家を出て行くエイミー。
ショックを受けるベンだが、タングを修理するため旅に出ることを決意する。
アメリカ、そして日本へ。やがて、ある事実が明らかになる……。
(公式サイトより)

四季のオリジナルファミリーミュージカルかと思っていた。
違った。 今の時代に心に訴える素敵な作品だったよ。
ロボットが主人公の映画は何本か見たことがある。
ディズニーでもあるよね。ベイマックスとかウォーリーとか。
心を持たないはずのロボットとの心のふれあい。
時代にかかわらず、胸を打つんだけど、今、この病んだ世界に向かって、
苦しいくらいのメッセージを発信していた。

両親の死後、心を閉ざしたベンと会った壊れたロボットタングは、
互いに慰め合って、世界中をめぐって彼の製作者を探していく。
その製作目的が悲しいものだったとしても、タングの心には優しいベンの
心がちゃんと伝わっていく。

世界中の人間にできないはずはない。
どうしてこんな争いが多いのか。優しい気持ちになれないのか。
自国優先になってしまうのか。

と、重い気持ちはおいといて、可愛い可愛いタング♪
劇場に入ったときから舞台中央にうつむいてまるで居眠りしているような。。
そして、2人が来て彼を持ち上げる。あーーーそういうことか!
ライオンキングのパペットと同じなんだ!全く前知識持ってなかった(^^;

美女と野獣のチップみたいに、小柄な役者?か子供が入ってるのかと思っていた。
だからはじめのほうはどうしても操作の2人に目がいってしまっていたけれど、
だんだん、タングだけが見えてくる。
ベンやリジーたちが向ける優しいまなざし。心に響く。
悪用しようとしていた人間のかわりに謝りたいくらい。
エイミーとの夫婦の心のすれ違いもタングが埋めてくれた。
本当に良かった。

ベン役の田邊さんは昔からよく見てきたけれど、一番印象に残っているのは
マンマ・ミーアのスカイ役だな~なぜか・・
昔と変わらずかっこいいけれど、ベテランになったね。
そして、ラスボス?のポリンジャー役の野中さん!大ベテラン!
長く四季でやっている役者さんは本当になつかしい。
女優さんはほとんど知らなかったけれど、みんな素敵だしレベルが高い。

本当に今が我慢の真っただ中だと思うけれど、昔のように大声で応援できるまで、
しっかり舞台を残していってください。
お願いします。

次はキャッツだ!!

キャスト
ベン    田邊 真也
タング   斎藤 洋一郎  長野 千紘
エイミー  鳥原 ゆきみ
ボリンジャー 野中 万寿夫
カトウ   萩原 隆匡
ジー   相原 萌
ブライオニー 加藤 あゆ美
コーリー  カイサー タティク
デイブ   長手 慎介
ロジャー  五十嵐 春

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