「いのちの停車場」 映画

2021年5月29日(土)イオンシネマ大野城 

15時10分~  1100円

監督  成島出
原作  南杏子
脚本  平松恵美子

長年にわたり大学病院の救命救急医として働いてきた白石咲和子は、
ある事情から父・達郎が暮らす石川県の実家に戻り、
在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤めることに。
これまで自分が経験してきた医療とは違うかたちでの“いのち”との
向き合い方に戸惑いを覚える咲和子だったが、院長の仙川をはじめ、
診療所を支える訪問看護師星野、咲和子を慕って診療所にやって来た
元大学病院職員の野呂ら周囲の人々に支えられ、
在宅医療だからこそできる患者やその家族との向き合い方を見いだしていく。
(公式サイトより)

映画が休業要請となり、それに対しての吉永小百合さんの訴えが目をひいた。
もちろん、映画だけには限らないだろうけれど、コロナの影響を受けて
自粛や時間短縮など我慢しなければならないことはあると思うけれど、
素人が考えても不公平な指示がでてることはあきらかだった。
具体的な政策はワクチン以外、ほとんどない状態での緊急事態宣言。
いろんな情報に踊らされ憤り不満に思い、声を大にして言いたい人たちは
たくさんいるだろう。
あまり影響を受けていない身としては、正しい情報を受け止め、
感染収束の邪魔にならないようにしていかなければならないと思う。

というわけで、内容的に気になっていたこの作品を観にきた。
寿命が長くなり、介護の必要な人が増えてきた現在でこの終末医療
とても重要な案件になってきている。
私事でもわが親が介護が必要な状況となり、施設に入居という事態に
なって、いろいろと勉強したり考えたりすることが増えた。

この映画でもいろんな患者が登場して、身近に思う人もたくさんいて
辛いんだけど、うらやましいなと思うことも少しあった。

しかし、短時間の映画でちょっと詰め込みすぎの感は否めず、
映画としての評価は、あまり高い点はつけられないけれど、
若い役者、すずちゃんや桃李くんたちが好演だった。
吉永さんの作品はあまり観たことがないのだけど、
やっぱりキャラクター的にお医者さんはちょっと無理があったような感じ。
父親との関係やラストの曖昧さも少し消化不良。
安楽死をテーマにした作品もいつか作られたらいいなと思う。

重い内容だったけど、夫といろいろと話ができたのは良かったかな。

キャスト
白石咲和子  吉永小百合
野呂聖二   松坂桃李
星野麻世   広瀬すず
若林祐子   南野陽子
宮崎一義   柳葉敏郎
寺田智恵子  小池栄子
江ノ原一誠  伊勢谷友介
柳瀬尚也   みなみらんぼう
並木徳三郎  泉谷しげる
宮嶋友里恵  森口瑤子
並木シズ   松金よね子
中川朋子   石田ゆり子  
白石達郎   田中 泯
仙川徹    西田敏行

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