「ガラスの動物園」 博多座

2022年1月7日(金)

12時~  11500円  製作 東宝

作  テネシー・ウィリアムズ
演出 上村聡史

1930年代のアメリカ・セントルイス
ウィングフィールド一家には、口うるさい母・アマンダと
現状から逃げたい息子・トム、内気で仕事が続かないトムの姉・ローラの3人が
暮らしている。同僚のジムをローラに紹介するトム。
うまくいきそうに思えた2人だったが。。。。

いいお席をとったので、目の前に役者さんがいた。
それでも、感染予防のためかかなり間はあったけれど。
あらすじは昔でなくとも、よくありうる家族間の問題というか日常の話。
1945年から何度も上演を繰り返されているのは普遍で興味深い話だからだろう。

トムは母や姉を煙たい存在だと思いつつ、家族としての愛情を存分に注いでいる。
後半、家を出るといっていたけれど、それも独り立ちしない姉たちを思いやって
のことかもしれない。
トム役の岡田将生さん、とてもきれいな顔立ちでほれぼれする。
気持ちが揺れ動く演技がすごく伝わってくる。優しい言葉使いが心地よい。
上手いな~

ローラに関しては誰もが自分と重ねる部分がありそうで、おもしろい役回り。
倉科さんはとても可愛い、私と同じパンフレット収集癖につい笑顔になった。

圧巻は母役の麻実れいさん、舞台に立っているだけでオーラが立ち上ってくる。
宝塚出身者はこういう方が多い。繊細で大胆。地味な役なのにこの輝き。
麻実さんを観れただけでも良かった。

ジム役の竪山隼太さん、蜷川さんに鍛えられたであろう演技が光る。
これから楽しみな役者さんだ。

今年も厳しい年の初めとなったけれど、現実からは逃げられない。
自分のできる範囲で正しい知識を取り入れて、過度に恐れることなく
生活していきたいと思う。

キャスト
トム・ウィングフィールド   岡田将生
ローラ・ウィングフィールド  倉科カナ
ジム・オコナー        竪山隼太
アマンダ・ウィングフィールド  麻実れい

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