「ピアフ」 博多座

2022年4月8日(金)

12時~  13000円  製作 東宝

作  パム・ジェムス
演出  栗山民也

エディット・ピアフ―本名エディット・ガシオンはフランスの
貧民街で生まれ、路上で歌いながら命をつないでいた。
ある日、ナイトクラブのオーナーがエディットに声をかける。
「そのでかい声、どこで手に入れた」
「騒がしい通りで歌っても、歌をきいてもらうためよ!」
“ピアフ”―“小さな雀”の愛称がついたエディットの愛の歌は
たちまち評判となる。
華やかで順風満帆な人生にも見えたピアフだが、私生活では
切実に愛を求めていた。
ピアフが見出し、愛を注ぎ、国民的歌手へと育てあげた
イヴ・モンタンシャルル・アズナブール
ボクシング・チャンプのマルセル・セルダン、
生涯最後の恋人となる若きテオ・サラポ・・・

最愛の恋人を失った時も、病が身体と心を蝕んだ時も、
エディット・ピアフは愛を求めて、マイクに向かい続けるのだった。
(公式サイトより)

しのぶさんの演技は大好きだけど、歌?はあまり期待していなかった。
いやいやいや、すごかった!技術的に高いというわけではない。
歌のうまさは、共演していた彩輝なおの方がはるかに上手だった。
しかし、心の強さというか魂の叫びというか、とにかく心に響いた。

恋多きピアフの一生はどうしても大竹しのぶのプライベートと重なる。
恋のパワーは全てを凌駕するんだな~
そのときそのときの自分が一番必要としているパートナーは変わっていく。
マッチョだったり、ひたすら優しい人だったり。
でも、一番ほっとしたのは旧友というかバディというかトワーヌとのやりとり。
梅沢さんは初演からずっと一緒らしい。
最後までエディットに寄り添ったトワーヌは一番の理解者だろう。
「あたしが歌うときはあたしを出すんだ、全部まるごと」
いいセリフ。”歌う”を”生きる”に変えたら?すごく共感する。

同じ年とは思えないしのぶさんのパワーをしっかりもらった一日だった。

キャスト
エディット・ピアフ    大竹しのぶ
トワーヌ         梅沢昌代
マレーネ・ディートリッヒ 彩輝なお
マルセル・セルダン    中河内雅貴
ブルーノ    前田一世
イヴ・モンタン 竹内將人
テオ・サラポ  山崎大輝
ルイ・バリエ  川久保拓司
シャルル・アズナブール  上原理生
ルイ・ルプレ  たかお鷹
看護婦他    松田未莉亜