「カズオ」 福岡市立博多市民センター

2022年5月19日(木)

18時45分~ 演劇の映像を観る会

・二兎社「カズオ ~早変わり二人芝居~」(作・演出:永井愛、1990、2時間)

二兎社の初期の傑作。
大石静と永井愛が二人で12役を早変わりした、究極の二人芝居!
1984年初演。翌年改訂版が上演され、1986年にも再演された。
二つの家庭に起きた事件を登場人物全て女優二人だけで演じ分け、話題になった舞台。
頭の薄くなった銀行マンの父親を演じたかと思うと、不倫に悩むその妻になり、
ませた小学生を演じたかと思うと、嫁のすることに目を光らせる嫌みな祖母になる。
着替えの回数、50数回!預金獲得に奔走する父親たちや、
不倫やアルコールや宗教に走る母親たち。
それをクールに眺めながらも巻き込まれる子供たち。
登場人物の右往左往に笑いながらも、観客には見えない存在として描かれる
「カズオ」の姿に、ふと、怖くなる瞬間がある。
(薙野さんのレジュメより)

タイトルを聞いたことがあったので、調べてみたら、
2006年にK2T3の番外公演で観ていた。
おそらく、当時はこれが永井愛の作品とは知らずに、すごく感動したのだろうな。
小劇場で初めて観たのがK2T3だった、後藤さんを天才だと思った。
本公演も全部素晴らしかった。今も舞台に立ち続ける後藤さんを尊敬する。
カズオ、早変わりのお芝居であることは覚えていたのだけど、内容は・・汗
意外にヘビーな内容であまり笑えるお芝居ではなかったかな。
20年近く時がたって、観る側としてもいろいろ変わったからかもしれない。
それにしても、タイトルが「カズオ」なのが不思議だ。
演劇は不思議な部分があれば、とても記憶に残る。そういう効果なのかな。

また過去の素晴らしい作品を観たい。

映像を観る会は奇数月の第3木曜日に変更になりました。