「はるまつあきふゆ」 ぽんプラザホール

teru10162018-07-28


14時〜 2000円 ヒカリノオト

作・演出 松岡伸哉

23歳。夏。私は母の日記を見つけた。
そこに綴られた母の日常は、私の知らないお母さんの姿。
夢を持ち、東京に憧れ、姉妹に嫉妬し、恋に恋をし、将来に不安を感じながら、
この街を出たいと願う。普通の23歳の女の子。(公演紹介サイトより)

年代を超えて、母と娘たち。
いつのまにか時がたってしまったかのように。
いろんな葛藤が親子ともどもにある。母は教えてくれた。

「大切な人には今抱えている秘密を一つだけ、誰よりも先に教えてあげて」

親子の絆にこれまた近所の人々や心寄せる異性との絡みもあって。
私は戻ってきたのだ。

松岡さんは時系列を絡ませての演出が上手い。
自然に無理なく、同じ舞台に登場させる。
役者さんも手慣れたものだ。

私が一番感情移入したのはやはり最初のお母さん(昭代)
二人の娘(ハルとフユミだったかな?)を心配しつつ応援しているのに、
子どもはわかってない。親になるとどうしても親の方に肩入れしてしまう。
本当はお互いの思いのすれ違いが問題なんだろうけど。
そして親になったハルもまた・・・・

ナツキちゃんは可愛い。
女の子を持ってないのでわからない部分もあるけれど、
息子との関係より、母娘は難しいのかもしれない。
でも現実、まわりの母娘はうまくいってるところばかりなんだけどね〜

それにしても、地元感半端ないってw 中間最強。
もちきちとかGEOとかツタヤとかSマートとか、TVだったら絶対出せない名前だね。

重くなりやすい内容だけど、隣りの親子やケンちゃんとか、ちょっとほんわか気分にもなった。
パズーのぢょんさんはこういうシリアスな役もものすごく上手い。震えがくるほど感動ものだ。

酷暑の夏にさわやかな風を感じた作品だった。
あ、某役者さんのやらかしは生舞台にはつきものだと思ってます。
本人はショックでしょうが、観客は面白がってますので大丈夫(笑)

キャスト
立道心、渡辺一心(劇団PA!ZOO!)、峰尾かおり、福田みゆき
立石義江、石橋半零(舞台処粋の幸)、白川宏治(ユニットれんげ)