「鼻」 紺屋2023 konya- gyallery

teru10162018-08-10


19時半〜 2000円 Nakashima group

原作/ゴーゴリ
岩波文庫「外套・鼻」平井肇
構成・演出/中嶋さと

ペテルブルグにて奇妙奇天烈な事件が起きた。ある男の「鼻」が顔から抜け出し、ひとり歩きをはじめたのだ。
男は「鼻」の捜索願を新聞に掲載しようと試みる・・(公演紹介サイトより)

起きたら鼻がなかったなんて考えたら恐ろしいけれど、食べようとしたパンの中に鼻が入っていたのも相当恐ろしい。
結局、鼻が亡くなった男の愚かな行動を笑った作品のような感じだけれど、そもそものテーマは何だろうなと考える。
何度も、自分は偉くて「誰とか誰とか」の知り合いで鼻がないと困る。と言っているあたりが、肝なんだろうなと。
つまり、当時の階級社会を皮肉ったものかなと。真実はわからないけれどね。

前回の#1「変身」同様、とても面白かった!!!
少人数で有名な作品をアレンジして演じる、ってのがコンセプトかな。
ダンス的な要素も入っていて、セリフも動きもスピードを感じる。
さとさんの演出のセンスがいい。役者さんたちも身体能力が高い人ばかり。
衣装もセットもシンプルで体全体、表情も含めてぐいぐいひきつける。
次回も楽しみだな〜♪

出演/中嶋さと、ともなが舞(14+)、原岡梨絵子(劇団ショーマンシップ)