「名君忠之」 アトリエ戯座

teru10162017-11-10


15時〜 1500円 演戯集団ばぁくう 佐藤順一

作:夢野久作

3年ぶりのアトリエ戯座。
中野さんも青木さんも辞められたあとなのでちょととしょんぼり向かったところ、
客席に青木さんがいらっしゃった! 相変わらずお美しい!!

遅れたお客様をみなさんでお迎えしたあとに、「名君忠之」のご披露。

福岡藩二代藩主 黒田忠之
にわかファンだった黒田官兵衛の孫にあたる忠之。長政の子ともなるとお手上げだ。
やっぱり歴史は難しいなぁ〜〜
それでも朗読を聞きながら、忠之の人となりや部下の孫、与一との話には胸が熱くなるものがあった。

塙代(ばんだい)与九郎昌秋の孫与一昌純が謀反の祖父とその妾2人の首を忠之に差し出したと言う話。

与一が祖父の不忠義に憤り妾のところに馬でかけつけ、二人を切る場面には目をつぶってしまったが、
鮮明に状況が浮かび上がった。しかし、なんで妾まで切らなきゃならないのだ?
追いついた祖父が「お前がやったのか」と驚き、あきれ、そしてそのように育った孫を誇らしくも思った様子がわかる。
「与一、介錯をしろ」切腹・・・・再び、目をつぶってしまった。
首を3つ持ち帰った与一に忠之はいろいろ褒美をとらすも、最後には泣き出してしまった与一をぐっと抱き寄せる。
感動的ではあったけど、やっぱり日本の昔の慣習には懐疑的だなぁ。

佐藤さんの読演を聞けて良かった。またいろいろ聞かせていただこう。