19時〜 2000円(クリスマス割) FOURTEEN PLUS 14+
作: ヨウ手島
演出:中嶋さと
絵画:田中千智
振付:水上初佳
故郷に戻ってきた陽子は自分の幼少の記憶を思い出していた。幻想だったのか真実だったのか。
そしてそれは認知症の祖父、太郎の記憶と重なっていく。
二人と祖母、両親の思いや現実は遥かマンシュー国へと繋がっていた。。。
14+のというか手島さんの作品。すごい、えぐい。
シンプルでいつもよりはわかりやすい構成になっていたと思う。
太郎の妻役と、太郎がずっと心にとどめている女性、ももこ役を後藤香さんが二役していた。
知恵おくれのももこが満州で経験したことには涙が出そうになった。
そこまでひどくなくても、昔の日本の女性は虐げられていた。
自分だったらと思うと憤ってしょうがない。よく調べたものだ。
太郎と自転車で「マンシュー」に向かう陽子。
祖父のマンシューを見て、自分の素となる何かを探そうとしたのだろうか。
白テントの公演は幻だったのだろうか。
重いストーリーだったけど、ところどころで笑わせてくれるペーストがあって、これにはホッ。。
手島さんも素晴らしかったけれど、後藤さんには恐れ入った。なんだろう、この存在感は。
お二人とも作・演出に秀でているのに、役者としても最高級レベル。
ずっと舞台を眺めていたい気分だった。
下の写真は舞台上の背景になっていた絵画、終演後にじっくり鑑賞できた。
田中千智さんという方が作者だ。夜のきゅんとした風景だ。マンシューなのかな。。。
クリスマスにいいお芝居をみせてもらった。
年末は気持ちよくすごせそうだ。
今年はこれで観劇納め。来年は1/4の「恋におちたシェイクスピア」からです。
キャスト
中嶋さと、ヨウ手島、ともなが舞、佐藤柚葉、後藤香(劇団goto)
石橋征太郎(GoodLuck3)、山本由貴、中山ヨシロヲ(劇団ピロシキマン)