2019年2月8日(金)
20時~ 共通チケット コトリ会議
作・演出 山本正典
あったかいものは、そうそうありません。
街のだいたいが、熱かったり冷たかったり。
ぬるい、というのも、生あたたかい、というのも、あったかい、とは大きな隔たりがあります。
あったかい、とは、自然にそこにあることが奇跡みたいな温度なのです。
でも、僕たちはわりとかんたんに、あったかいものを誰かにあげることができます。
僕たちは奇跡みたいな生き物です。
だからといって、どぐそ野郎には僕、あったかいものあげません。
どぐそ野郎も僕にそんな期待はしない、なぜなら僕をどぐそ野郎だとどぐそ野郎も思っているから。
どぐそ野郎、いつかお湯をぶっかけてやる。
そうなる前にどうか、僕と友達になれ、どぐそ野郎。(ちらしより)
上記の文は<あらすじ>とちらしで紹介されていたのだけど、これがあらすじーー?
実際のあらすじは、ある工場で働く正社員やパート、アルバイトの面々のあっけらかんとした不倫劇?みたいな感じだった。
そして、前説をした男性が「田中さん」という、空気の存在のような役だったので、
てっきり主宰と勘違いした次第だった。実際の主宰の山本さんはなんと主役っぽい栗鼠塚さん。ちょっと驚いた。
ちらしは手書きの鉛筆画で、女の子がいてほんわか風景だったので、ここまで仰天の展開だとは思わなかった。
どのキャラクターもぶっとんでる感じがして、目が離せなかった。
その工場で作っているらしい、ドリンク?とは違う他社製のドリンクのキャップが大量に
機械に挟まっていた、という設定で警察とかも来ていたらしいが、あまりその事件は問題ではなくて、従業員たちの現状と心境?経緯などが休憩室で展開されてリアルだったりコメディだったり。
予想以上に面白かった。すごいな、思いもかけないところを呼んでくるのね、キビるフェスティバル。
キャスト
米原幸雄 まえかつと
夏子 三村るな
栗鼠塚邦太郎 山本正典
栗鼠塚香奈実 牛嶋千佳
田中勝也 若旦那家康
顔パックの女 要小飴