「千鳥ヶ池」 大博多ホール

teru10162009-12-26

19時半〜 ペア券1500円  非・売れ線系ビーナス
再演、初演は10年前、かなりの好評だった作品。 ここはいつも助走なしに飛ばしまくる。 長時間ノンストップの新幹線のようだ。 とにかくセリフが膨大だし、早い。 しかも歴史や偉人の話しが多くね? 田坂さんの好みなんだろうな〜 千鳥ヶ池の民話は劇場パンフに書いてあったけど、初めて聞いた。 鶴の恩返しに似てるね。 しかも実家の古賀に実在する池だと? 確かに千鳥って地名はあるんだけど、池??? 今度帰ったときに探してみよう(^^;; さて、千鳥ヶ池、ヤマタノオロチの化身の千鳥(木村佳南子)が主人公の話し、舞台は葉っぱ生い茂る木が左右にざわざわ。 昔風の風景がノスタルジック。 戦で殺した夫婦の赤ん坊をきまぐれで育てる千鳥、クサナギの剣をめぐる戦い、宮沢賢治県知事(上瀧昭吾)やら地雷也(北拓晃)柳田国男くん(樗木慎也)片平なぎさ姫(砂川道子)などなど、役名も凝っているけど、ことば遊びの妙がおもしろい。 恋物語もあり、殺人シーンも絵画的。 いつものダンスや歌はあまりなかったけど、はい・・・ミカド(矢ヶ部哲)と閻魔大王(田坂哲郎)の歌にはひっくりかえった(−−; いや、堂々としててよろしいw そこんとこはおいといてもミカドのかっこいいこと。 なんて端整な顔なんだろう。 それなのにしゃべっちゃうとコメディっぽくなるのは作戦かもね。 いろんな伏線もうまく回収できていた。 女優ではシグレ(ぽち)がすごく可愛かった。 ムラサメ(緒方広美)も恋するマリールー・・じゃなくて恋する様子がいじらしかった。 相手のイオリ(吉川大)もいい感じだった。 そして、やっぱり片平なぎさ姫と千鳥の圧倒的存在感は甲乙つけがたい!  全体的に非常におもしろかったのだが、マイナス部分は・・うまいアドリブならいいのだけど、どうもイタイアドリブが多いように感じたのは私だけかな〜 ヤツメ(大竹謙作)の一人語りがなぜ必要? 他にもちょこちょこあったのだけど、なかったほうがすっきりするし、舞台が締まると思った。 あと・・ニートくん(ケニー)って・・必要なのかな? 彼のおふざけだけは苦手。 いや、個人的な好みなのでゴメン。 普通に演技したらいいと思うのだけどね。 でも、客席も舞台にしたり、音楽に生演奏(Visions)を使うなど、目を引く演出があり満足した。 新作も期待してます。 そうそう。。終演後に矢ヶ部さんの写真を撮りそこなったのがくやまれる・・・ 次回あしゃしゃの公演に出るらしいのでそのときこそw これで今年の観劇終了、来年は1月3日の「ソング&ダンス 55steps」千秋楽が最初です☆