「星降る夜になったら」 イムズホール

teru10162013-05-12

14時〜 2500円 万能グローブガラパゴスダイナモ
作・演出 川口大
福岡演劇フェスティバル参加作品であり、かつ「CoRich舞台芸術まつり!2013春」
の応募作品で第一次審査は惜しくも逃したものの、
「あと一歩!」で大変惜しかったと講評の作品でした。
ともかく新メンバーや客演を多く呼んでの派手な舞台を想像していて、想像通りだった「星降る夜・・・」
 変わらない川口テイストでありながら全国を目指すこの作品は、なんだか手の届かなくなった感じがすごくしてしまって、
終演後の賑わいのロビーも寂しく感じてたのはたぶん私だけなんだよな〜〜はあ。。。 
もっちゃんとだけは直接お話しができて、うるるっ・・・

と、個人の感慨は別として、やたらに出演者が多いこの作品。
まずはソメヤ(椎木樹人)とヒナ(横山祐香里)職場関係?のよくわからない問答から入る。
ここは別荘風の建物、上手にキッチン、中央に応接間、2階には部屋が3つ?room1,2,3。
下手奥にトイレ。下手にバルコニーへの窓。
それからどの順で出てきたか忘れたけど悲観的な作家の轟(浅野康之)と編集者の望月(松野尾亮)、
生時代の同級生?だったかムツコ(入部亞佳子)レン(東沙耶香)ナギサ(鶴田佳奈子)トモヤ(早樋寛貴)が
車に同乗していて人をはねてしまって。。
クジラ(竹内元一)ユキミ(多田香織)は新婚夫婦、葛原(阿部周平)リリコ(杉山英美)はちょっと揉めている夫婦、
有瀬(JUMPEI)猫芽(山崎瑞穂)石川(石橋達也)は泥棒、多岐川(松田裕太郎)とバンジー(石橋整)はもとお笑いコンビ、
田中(田中基康)はナギサの車に轢かれたホスト、楓(田崎小春)はナギサたちの先輩。
この雑多で関係なさそうな面々が偶然、必然の関係を持って話は進んでいく。

2階の部屋はルーム№が点灯して部屋を表す、まるごと回転して場転となる。
考えたらものすごくエピソードが多いのにちゃんと繋がっていて、
ちょっと偶然重なりすぎやろって場面もなくなかったけど、お芝居だから問題なし。
それよりは楓とバンジーが○○○だったというくだりのほうが結構意外で、
でも今までのガラパを考えたら意外でもなくて。全体を通してこの役は必要だったのだと思った。 

実はガラパマニアでさわりだけを披露してもらっていたのだけど、さっぱり展開が読めなかったのだけど、なるほどね〜とやっと納得できた。
久しぶりの鶴田さんは変わらずお上手だったし、帰ってきたバッシーもいい味出していたし、ベテラン、新人、客演と上手く配置されていた。
脚本が「穴掘り」「お笑いコンビ」の部分がちょっと過去作品を思い出してしまったけど、雑多な物語をうまくまとめた感じだった。
例えのおかゆとかババロアとか川口さんらしくて笑える。 そしてちょっぴり涙した。
冬ツアーも楽しみデス。