「三一四二」 湾岸劇場博多扇貝

teru10162013-05-18

20時〜 2000円 最新旧型機 クロックアップ・サイリックス

作・演出 川原武浩
西鉄ホールでのふくや取締の顔と打って変わって演劇人の川原さんを見た。 
そのあまりの落ち着きから○○歳には見えず、たいへん失礼しました^^;

今回の舞台はオーソドックスに奥のほうと入口横に向かう花道のようなところ。
客席は30ほどだろうか、2枚重ねの低反発クッションがうれしい。

ニイト(ケニー)は名前通りのニート35歳、なんでもニートの定義が35歳未満の若年層無業者らしいので、
35の誕生日を皮肉たっぷりに祝う家族。
父(長岡暢陵)と祖母?のじいばあちゃん(上瀧昭吾)妹のニイコ(ぽち)それぞれの立場でニイトを憂う。
題名の「三一四二」は「3142」ではなく「3引く4は」ということらしい。つまりマイナス1。
椅子取りゲームなどでマイナス1の意味を問う彼ら。
わかるようなわからないような、で、結局よくわからなかったのだけどね^^; 

 ケニーのニイトは就業意欲がないわけでなく、でも就業のイメージで自分にむかないと思っている描写もあり、
こないだの非・売れのカゲフミとはちょっと状況は違うようである。
現在の年金構造とか若者の就業状況だとか企業の厳しい状況とかおもしろおかしく
描写していたのはさすが。 まさしく苦笑と言う感じだった。
だが!ニートを抱えている家族にとってはびしばしと矢が突き刺さってくるような話だったけどw
救いを感じさせてくれたのもまた真実で、これからどうしたらいいのかな。。と仕切り直し。
ぽちさんの「できる派遣さん」がすごい!と思った。
私は電話対応がかなり苦手でどもることも多々あるのだけど、ちょっと次の日はこの対応を意識してみたり。
ケニーさんは、痛い役がはまりだなと思うけどそういうイメージが固定化してしまうのもなんだかな。。。 
上手い役者さんだと思うのでこれからいろんな役をやってみてほしい。
上瀧さんはじいばあちゃんが降りてきてたね〜 彼はいろんな役ができる器用な役者さんだ。
そして長岡さん、いい!!すごくいい!!地味なんだけどセリフも演技も説得力あるというか。
たぶん川原さんのあてがきだったと思う。
お約束のラストの演出は水! に、にながわか!!w 今までもいろんなものをぶっとばしてきたけど水でしたか〜〜〜(^◇^)

水と言えばやっぱり「SISTERS」を一番に思い出す。他にも水系は多いんだけどね。。。あ、「雨かしら」北九で。。雨降らせてたっけ。。降ってたような。。

今までいろんなお芝居を見てきて、ぜーんぶ忘れていっているけど、ピンポイントであちこち思い出す。 歌とか衣装とかセリフとか・・・雨とか。水とか。。
ごめんなさい、役者さん、脚本家さん、演出家さん。 でもそのときは全身で感じたので許してください。