「殿、利息でござる!」 映画 

teru10162016-06-22


1100円  

原作:磯田道史『無私の日本人』
監督:中村義洋

イオンシネマズはレディーズデイが廃止、変わりに55歳以上は常に1100円。
せっかく常時安く観られるのにここんとこほとんど映画を見ていなかった。
観たい時と観れる時って違うのかもね。

さて、阿部サダヲ主演のこの作品。
コメディとばかり思っていたら、しっかりした真面目な話。
妙に現代風な時代劇とは違うまともな時代劇。(実話らしいし)

江戸時代の宿場町に住む十三郎と篤平治が町の貧困を救う計画を立てる。
それは藩に大金を貸付け、利息をとって年貢の変わりにするというもの。
突拍子もない計画に最初は遠巻きにしていた町の商人たちも、
その熱意にほだされ町のためにお金を捻出し始める。
私財をなげうって必死な面々に対してプライドの高いお上は。。。

豪華出演者で話しもスピーディでリアルでそしてユーモアもあって最後まで楽しく観れた。
当時の町の役人?の構成も初めて知って興味深かったな。
肝煎とか大肝煎など、百姓と武士の間を取り持つ役があったとは驚く。
意外に民主主義なのかな、でも武士が絶対高飛車だよね。
主役の二人(阿部サダヲ瑛太)はすごく味があって良かったけれど、
脇を固める面々もすごい。特に、控えめながら重要な役割を担う、十三郎の弟甚内(妻夫木聡)は
ただのケチではないとは思ったけれど、最後のトドメの話で涙うるる。
お上の代表、萱場(松田龍平)は最後までその冷酷な態度を変えなかったけれど、ちょっと人情が見えて良かった。
そして、驚いたのはチョイ役ながら殿役で羽生結弦! 何も見ていなかったので画面に出てきて驚いた。
こんなことってあるのね〜あー楽しかった♪