「おれの足音 大石内蔵助」 ももちパレス

13時〜 市民劇場会費月1800円 前進座
年末恒例の忠臣蔵、今回は市民劇場で見ることができた。この内蔵助ひょうひょうとしててまさしくゆるり。忠臣蔵ってこんなにほのぼのしたものだったのかとその表現にびっくりする。しかしながら一番染み渡ったのは、女房りくとのやりとり。婚礼当日に「どんなに堅物やもしれぬと思うが。。こんなに美しい・・」とか「疲れていよう、今夜はゆるりと寝るがいい」とか、女心をくすぐることばの数々。今でさえもことばが足りない男性諸氏が多い中にあの時代にここまで女性に気を使う男は絶対に珍しかったに違いない。最後に浅野藩主の敵討ちに向かうにあたってりくに離縁を申しつけ、それも女遊びがすぎるからときちんとしたいいわけまでつけてあげて彼は妻や小さい子に迷惑をかけることをしなかった。なんと男らしい。りくもそれを受けて、ちゃんと身を引くいさぎよさ。本筋とは違うかもしれないが、このりくの献身的な努力や奥ゆかしさ、強さ、もうもう感動(TT)自分にないけど、こうありたいという本質を示してくれた。本当に素敵な内蔵助だった。これからも忠臣蔵は見ると思うけど、この内蔵助は一生忘れられないだろう。