「エクウス」 自由劇場

13時〜 6500円 劇団四季

二連休を利用して東京へ行く予定だったが、台風4号がまさに14夜〜15朝にかけて上陸しようとしている。15日の朝便が飛ばないことを懸念して、14日に行ってしまえ〜〜 唯一飛んでいたANAを使って上京、夜の10時過ぎ着。ばたばたと用意してばたばたと飛んできたので、まず宿がない。土地勘のある新橋まで出て駅前を探すがない。仕方ないのでインターネットカフェで夜明かし。8時間パックで2200円。次の日の宿泊先も覚えてないし、観劇場所もよくわかっていない。ネカフェ正解!メールや地図、時刻表、路線図等確認して友人等に連絡。半分あきられつつも私をよく知ってる人ならやりかねないことを知ってる(爆)シャワーもあったし、リクライニングシートでブランケット利用。階下にはコンビニもあり、夕飯をすませ、金庫に貴重品しまって、爆睡。われながらどこででも寝れることに感心。翌朝、神奈川の友達と落ち合ってランチ。ただ、一番台風が接近している時刻でどこも歩けない。少し歩くと体中が濡れる。四季劇場のある浜松町のビル内をぶらぶらして外には出なかった。
さて初日は劇団四季の「エクウス」ピーターシェーファーのセンセーショナルな作品。6頭の馬の目をピックで刺した少年アランと精神科医ダイサートの治療の過程や興味深い会話等々。「ユタと不思議な仲間たち」で見た望月龍平(アラン)と四季の重鎮、日下武史(ダイサート)他、ストレイトプレイに長けている役者の面々が不思議な空間を作り上げる。この芝居にはステージシートというものがあり、ステージ上にも2〜30の客席がある。ぐるり客に囲まれてお芝居は進む。馬に扮する5人ははりがね細工のような馬の被り物をかぶる。足にはひずめのような甲高な履物。立ったまま、首の動きや手の動きで馬を表現する。その中の一頭がアランの溺愛する馬「エクウス」アランとエクウスの異常な愛は日毎高まっていく。厩舎の娘ジルとのSEXが失敗するもエクウスに対する愛ゆえか(?)二人の裸体がライティングによりぎりぎりまで見える。若いひきしまった裸はとても美しい。以前ぽんプラザホールで見た、うずめ劇場の「ねずみ狩り」を思い出したが、あのときよりもとてもエロチックだ。日下ダイサートも説得力のある台詞で私たち観客にも訴えかける。本当にすばらしい役者だと思う。四季を辞めていく役者が多い中で継続は力なり、で続けてこられた。積み重ねの重さを感じる。派手さはないが、とても印象に残る演劇だった。見てよかった!(^^)v