「フリータイム」 北九州劇術劇場小劇場

teru10162008-04-04

19時〜〜 2000円 チェルフィッチュ
去年イムズで観た「三月の5日間」衝撃的だった。あの不思議な舞台をまた観れるのかと思うだけでぞくぞく。会場に入ると真ん中の舞台をはさんで両側に客席。迷ったけど、通常の客席と反対側に作られた席の最前列に座る。舞台上には半分砂に埋まったようなテーブルと椅子が数脚ずつ、ここをファミレスとか思考空間とか変な動きをする場所とかに使う。前説っぽいところから実際の公演部分、休憩のことばや再開、終演のことばまで一環して淡々としたことばで呼びかける。セリフ(?)使いも動きも「三月の5日間」とやはり似ているが、テーマだけが今回は「フリータイム」ということで。没個性の役者?と思えるほど単純な動きと抑揚のないセリフをみな繰り返すのだが、よく聞いていると個性があるのだ。ともすれば退屈になりそうな時もあるが、はっと笑いをもたらすこともやってくれる。作品パンフレットは中身が結構あって読み応え十分、代表(作、演出)の岡田利規の世界観がよく見える。フリータイムについての受け取り方とかは観客によってまちまちだろうけど、私は役者の顔、動き、全体の雰囲気を非常に楽しんだ。またくれば必ず観に行くだろう。