「闇に咲く花」 ももちパレス

teru10162008-10-10

18時半〜 市民劇場月会費1800円 こまつ座
濃厚な舞台だった。 コミカルでそれでいて切なく重々しく・・ 神社が舞台となったこの作品はあきらかに靖国批判、戦争批判をしている。 昭和22年、東京神田の愛嬌稲荷神社が舞台。 戦争の爪あとがまだ生々しい時代に強く生きる人々の話。 死んだと思っていた息子(牛木健太郎)が戦地から帰ってきた。 その神主(牛木公麿)は彼と一緒に神社がどうあるべきなのかを考えていく。 お面工場で働く戦争未亡人5人(繁子、藤子、勢子、加代、民子)、地域の巡査(鈴木)、息子の親友の医者(稲垣)とともに。 C級戦犯としての容疑をかけられた健太郎はショックで記憶をまた無くしてしまう。 戦争の理不尽さを強く訴える作品。 いい作品は何度も再演される。 今回初めて栗原民也開設の国立俳優養成所の一期生が3人も参加している。 初々しい役者さんは堂々と演技されていた。 井上作品は初めてではないと思うのだが、こんな雰囲気のお芝居だったかしら? 他の作品も観てみたい。 いろいろ問題のある福岡市民劇場だが、やはりいい作品を観る機会に恵まれることはありがたい。 実は私が誘ってもらった方(リーダーさん)が会の方向性にかなり疑問を抱いて来期に退会したい意向を伝えられてきた。 むろん私は今まで甘えっきりの状態だったのでおまかせの返事をしたのだが、こういう素晴らしい作品を見るとやはり退会は辛い。 3人以上のサークルでしか会員になれないので自分で作ることも考えたが、昼間は仕事があるので、お世話がなかなかできない。 だれかサークルに入れてくれませんか?(^^;;