「ベルゼブブ兄弟」 スミックスホールエスタ

teru10162009-03-08

15時〜 2800円 劇団鹿殺し
先日「電車は血で走る」をぽんプラザホールで上映した鹿殺し。 宣伝は上々だったか、私が行った回は小倉なのにここ博多?というくらい見知ってる人であふれていた。 ほんと楽しかったし感動した。 この脚本はほんとにすごいと思った。 丸尾丸さんって天才? もちろんそれを演出するチョビさんも天才なんだろうけど。 兄弟の話しとかすぐ思いつくだろうけど、なんでそれが蠅と結びつく?? 発想に驚く。 蠅って汚いイメージがあるじゃない。 もちろん、人間としての汚い部分を出している作品だとも思うので、合っているといえば言えなくもない。 父親の葬儀に帰って久々に会った兄弟たち、その父親の死因に不審な点があるとかで同居の長男が疑われる。 屈折した長男、妻も愛想つかしをしているよう。 たかし、たかこ、まさたか、まさひろの四人兄弟は上二人、下二人で父親が違う。 血の繋がりのない長男と父親の確執をみんな知っていた。 次男のまさたかをストリーテラーにして物語は進んでいくのだが、正直な自分?とも言うような別の自分が出てくるのが笑える。 たかし→としぞう、まさたか→ボヘミアンとか。 たかこの空想癖もおもしろい。 亡くなった父親(しょうぞう)も何度も棺おけから出てきては歌ったり、しゃべったり。 たかこがたかしを庇う場面や、しょうぞうが死んだときの話しをしたときは涙が出てしまった。 血より濃いものってやっぱりあるんだな〜と。 演出の菜月チョビさんはハスキーな声でたかこを演じていた。 役者としてもスバラシイ。 人気の程が伺われる。 劇団☆新感線のような派手な衣装、ロックな音楽。 あの音はちょっと苦手なんだけど、演劇の演出としてみれば、非常に効果的だったと思う。 効果音もすばらしかった。 歌も楽しめた♪ (上手い・・とは言いがたいが)  劇場パンフを見ると一人何役もやっている。 これはミュージカル並みの忙しさだな。 たぶん、福岡にはない作品や演出。 地元演劇人の刺激にかな〜りなったのではないだろうか。 観劇後、小倉黒船でMONO&鹿殺し観劇オフ会。 先日ぽんプラザであった、「なにもしない冬」の役者さんが数名参加してくださって、その公演の話しも加えて、実に楽しいオフ会だった。 T崎さん、M山さんありがとう〜♪  演劇を見るサイドと作るサイドってやはりかけはなれてるな〜とも実感したのだが。。 某参加者の役者魂に火がついたようなので、また楽しみが増えたと密かに喜んでいる今日このごろである(^^)v