「蜘蛛の巣」サンパレスホテル&ホール

teru10162009-06-15

19時〜 6000円  主演 浅丘ルリ子
こういうのはプロデュース公演って言うのかな? ちらしには製作は東宝、と書いてある。 東宝って東宝ミュージカル?とはまた違うのかしら。 主催も後援も福岡の多くの企業、団体が関わっている。 サンパレスは1階だけで1400のキャパがあって、今回は1階のみを販売していたようだ。 それなのに後方は結構空席が目立っていて残念。 いい役者さんそろってたんだけどね〜 やっぱりサンパレスは広すぎるってことかな。 クラリサは愛すべき空想癖のある女性。 夫の連れ子のピパとも仲良く田舎の生活を楽しんでいたが、夫の前妻の新しい夫であるオリバーがやってきて、ピパを連れていくという。 追い返したのもつかの間、いつの間にか戻ってきたオリバーは死体となって見つかる。 ピパが殺したと思いこんだクラリサは夫の名誉のためにも死体を隠さねばと思案し、後見人のローランド卿や友人のヒューゴー判事、ジェレミー等と死体を隠し部屋に隠す。 そこへ誰かから通報があったと警察のロード警部が調べにやってくる。 はたして隠し部屋でオリバーの死体を発見した警察に対して、本当のことが言えずにまたも嘘を重ねることとなる。 まるで蜘蛛の巣のようにこんがらがり、抜け出せない謎の数々。 そして・・・  アガサクリスティの推理小説は高校のときに何冊か読んだ。 謎解きがとても意外性があっておもしろかった記憶がある。 私の想像力がないだけかもしれないが、今回もさっぱりわからなかった。 なので非常に話しとしても楽しめたし、浅丘ルリ子始め、他の役者さんがとてもステキだった。 導入でワインテイストの遊びをしている、ローランド卿(瑳川哲朗ヒューゴー判事(鶴田忍)ジェレミー高橋和也)のかけあいが一気に舞台をイギリスへと連れていってくれた。 重厚だな〜  そして、もちろん一番のお目当てはミュージカル俳優の石井一孝さん。 彼はミス・サイゴンのバルジャン、デュエットのガーシュ役で拝見。 伸びやかな声で歌い、幅の広い役をされる方でメジャーデビューはレ・ミゼラブルのマリウスらしいけど、どんどん熟成していっている。 大好きな井上芳雄くんも是非こういう感じになっていってほしい。 さて、石井ロード警部はなぜか東北なまりの警部で、原作でもイギリス田舎出身とか? クラリサを疑いつつもその魅力に騙されそうになってしまう。 執事エルジン役の六角精児さんはいつものオーラを抑えつつ、じわじわと地味に自己主張してたと思う。 クラリサの夫役田村亮さん、きゃーもったいないほどちょい役。 庭師のピーク役池谷のぶえさんはほんとに上手いっ!! 先日北九州で観た峯村りえさんと雰囲気が似てると思うのはぽっちゃり体型だからだけではありません。 全体的に質の高い芝居、役者、道具類で大満足!あの食器ケースは絶対本物だと思ったんだけどな〜 かててくわえてなんと今回の席は最前列! 全体が見えるかしら? と思ってたけど、なんのなんの、表情までばっちり見えて、やっぱりお芝居は前方が良い。 チケットを取ってくれた友人に感謝☆(^^)