「覇王別姫」アクロス福岡シンフォニーホール

teru10162009-06-16

19時〜 6000円  天津青年京劇団
初京劇!きれいだった!! 外国の時代劇なんて普段だったら絶対選択しない分野なんだけど、友人に割引チケットがあることを教えられて、それじゃあ一度は観にいこうかと思い立った。 6列目上手寄り。 もちろん、言葉はさっぱりわからないので、電光掲示板の字幕に頼るのだけど、おおまかなあらすじが幕始めに日本語でアナウンスされ(ちょっと聞きにくかったけど) 詳しくはわからずとも十分楽しめた。 戦の最中にあって美しい愛妾(愛妾って妻ではないのかな?)の献身的な励まし。 結局敗戦を悟った項羽は愛妾の虞姫を逃がそうとするが、自分は足でまといのなると思った虞姫は渾身の剣舞を舞ったのちに項羽の剣で自害する。 またそれから逃げ出した先でも愛馬騅(すい)は自ら川に身をなげて主人に忠誠を尽くす。 ありえないくらいいい話で感動。 しかし結局は項羽も自害してしまうという悲しい結末。 歴史は苦手だったけど、こういう取り上げ方をしてくれたらもっと漢文も好きになってたかも〜。 「四面楚歌」とか「虞(ぐ)や虞(ぐ)やなんじをいかんせん」、虞美人草の元がこういう話だったと初めてこの年でわかったのは笑えない事実(汗) 衣装はすごくきれいだったし、たぶん質もいいのだろう。男性のひげや後ろに背負った旗はちょっと笑えたけど、あと歌舞伎役者みたいにクマドリしている項羽もその地位の高さをアピールしたものだったのだろうか? 知らないことばっかりで恥ずかしいけど、ちょっとでも知ることができてよかった。 帰りに偶然会場であった友人と飲みに行ったのはいきつけのバー(マスターが中国人) 興味を持つかとおもいきや、「おれ、こんなんダメ、寝てしまうわ」 台詞も京劇風のしゃべり方だからわからないそうだ。 まあ、日本人が全員歌舞伎ファンというわけでもないしね(^^;;