「COVER」 本多劇場

19時〜 4700円  ペンギンプルペイルパイルズ

久々のPPPP、「審判員はこなかった」以来。 あの作品は正直あまりわからなかったにもかかわらず、また観たいと思わせる作品だったと思う。 ぼくもとさきこさんと玉置孝匡さんと小林高鹿さんは劇団の顔。 そして倉持裕さんの作品。 COVER? うーん、結局題名と内容の接点がわからなかった。で も、問題は題名ではない。 劇団員に加えて魅力の客演、鈴木砂羽、谷川昭一朗。 よかった〜。 TVをあまり観ないので鈴木砂羽がTV女優とは知らなかったが。 謎めいた演技がミステリー女優っぽくてよかった。 鳥塚兄弟には小さいとき(30年前?)に行方不明になった姉がいた。 彼女が海に流した手紙を拾った男(万田)は、手紙を渡してくれない。 車で追いかけっこをしているうちに接触事故を起こし、山中に3人は取り残される。 鳥塚兄の元愛人がたまたま近くにいて、彼等を彼女が勤めている家へと導く。 そこにいた3人の兄弟と姉。 千都、慎平、隆輝。 彼等のオカシナ言動はまさに鳥塚兄弟と関係のあるものであった。 真実を追い求めて、若い鳥塚弟は万田に迫る。 心理的な洞察が必要だけど、ちゃんと筋はある。 わかりやすいお芝居だったかも。 兄弟姉妹の話だったからかも? 自分と照らし合わせてそうそう、と頷く場面が多々あった。 本多劇場は初めてだった。 古くて、雑居ビルの中にあるような感じで、入り口もよくわからない。 座席も固くて大博多ホールのような感じ。 でも、ここでたくさんのお芝居が上演されてきたと思うと感慨深いものがあった。 ここ下北沢は本多劇場を始め、スズナリや劇小劇場などたくさんの芝居小屋がある、劇場の町だ。 劇場パンフの中で、倉持さんが「無数にある芝居の中から『COVER』を選んで頂いたことに、心から感謝します。」と書いていた。 もちろん、いい芝居を続けてきたからこそ観客も集まってくるのだろうけど、福岡の数十倍ものお芝居があっている東京で上演を続けられるっていうことはやはり並大抵の努力ではないだろう。 年に数回しか上京できないので見るお芝居は厳選している。 だからどうしても前評判を第一に見るのだが、本当はもっとたくさんの芝居が観たいなぁ。 観劇後、お芝居を通じて知り合った友達の面々と下北沢で飲む。 「ミン亭」ここは演劇人もたくさん集まるところらしく、ラーメン屋という看板なのだが、2階は広い座敷になっていて、いろんな美味しくて珍しい中国料理を堪能した。 壁には有名人の色紙がたくさん!!  ちょっとふとっぱらを思い出す。 彼等と別れてから同級生のロックバーへ。 安心して酔っ払うまで飲んだくれて、東京の夜は更けていく・・・