「サンデー・イン・ザ・パーク・ウイズ・ジョージ」 パルコ劇場

teru10162009-07-20

13時半〜 10000円  パルコプロデュース
長男のマンションに宿泊。 二日酔いもなく早々と起きて、観劇前の短い観光。 40年ぶりくらいに東京タワーへ登った。 うわ〜福岡タワーと全然景色が違うっ!!!ビルビルビル・・・  遠くにお台場の海は見えたけど、それでもビルがほとんど!! 40年前はこんなにビルだらけじゃなかったよな〜きっと・・・ 夏休みの最初の連休ということもあって、お客さんが数珠繋ぎ。 ちょっとだけ息子とランデブー(?)を楽しむ。 昼過ぎから渋谷のパルコ劇場へ。 劇団四季退団後の石丸幹二さんを観に行く。 2作目ではあるが久々の石丸さんはやっぱり気のせいかいきいきとしていて、とてもステキだった。 結構辞めるときにはもめた感じがしたのだが、人生一度きりだもん、決断の時も必要よね。 この作品はスティーブン・ソンドハイムの楽曲を宮本亜門が演出。 ちらしやメイン画像にジョルジュ・スーラの川べりの絵『グランド・ジャット島の日曜の午後』 開幕前の舞台幕にもこの絵画が映し出されている。 何度も見ているので、なじんでしまった。 このスーラがこの芝居のモデルである。 優しい色使いやタッチは石丸さんとぴったり重なる。 激しい演技をしても激しく感じないのが石丸さんのいいとこというか悪いとこというか・・・(^^;;  ジョージ(=スーラ)は絵を描くことに夢中。 評価など問題ではない。 自分の気持ちだけに忠実なのだ。 そのために恋人のビットと気持ちのすれ違いが多々ある。 それでも水辺の公園のいろんな人を観察しながら、絵を完成させていく。 ビットはジョージの子どもを身ごもりながらもパン屋のルイと結婚するという。 それを聞いても大きな反応をみせないジョージ。 1幕ラストは絵にぴったり重なり合うように人物を配置。 幕が下りたときは軽い感動を覚えた。 2幕目は約100年後、ジョージの曾孫であるジョージ(同名)とビットが産んだ赤ちゃんのマリー(既に高齢)が主役。 発明家であり、芸術家でもあるジョージは曾祖父の絵画をもとに現代的なレビューを試みる。 グランド・ジャット島に行ったジョージは若き日の曾祖母ビットと出会う・・・・  ロマンチックな舞台セットや斬新な映像技術、魅力的な役者さんたちによって、まるで美術館へ行ったような感動ももらった。 石丸さんの歌を久々に聞けたときには涙が出そうだった。 ビット及びマリー役の戸田恵子さんは、以前もお芝居でも、歌を歌っていて、そんなに上手ではないと思っていたのだが、それを補ってあまりある演技が素晴らしかった。  石丸さんとの絡みが絶妙で、女心をとてもよく表現していた。 その他の絵画の中の出演者たちもでしゃばらず地味すぎず、楽しい物語を演じていた。  兵隊役の岸祐二さんと石井一彰さんはサイゴン以来。  相変わらずかっこいい♪ でも、ジュール役の山路和弘さんにはかないませんね〜  女優さんもたくさん出ていたに関わらず、ちゃんとそれぞれの存在感があったのがステキでした。 名もないアンサンブルというのはちょっと悲しいので。 パルコ劇場は百貨店パルコの最上階にある劇場。 西鉄ホールよりは広かったけど、都心にある劇場としては最高のロケーション。 また観たいと思わせる劇場でした。