「エル・スール」〜わが心の博多、そして西鉄ライオンズ〜  エルガーラホール

teru10162009-09-08

19時〜 4000円  トム・プロジェクト
福岡シアタークラブ、2本目は西鉄ライオンズが活躍した時代の話。 野球は初めてダイエーホークスが優勝したときにちょっとマイブームだったけど、あとは尻つぼみになってしまった。 でも、子どものときから父親や弟にプロ野球のおもしろさはいやと言うほど語られて、逆に野球嫌いになった覚えがある。 しかも地元の高校野球出身選手はどこのチームに行こうが応援する。 うーん。。知り合いでもないので、そのまでやるか?と野球バカたれの家族を持って思った次第であった。 ちなみにうちの子供も野球バカです。 でも、なにか応援できるものが、誇れるものがあるっていいことだと思うけどね。 ホ−クスは地元に根ざす球団としてこれからも市民、いや県民に希望の光を与えてほしい。 ソフトバンクさんは簡単に手放さないでね〜〜 同じように、バスケットやサッカーも注目されるようになるともっといいと思う。 エル・スールとはスペイン語で「南へ」ということばらしい。 昭和30年代は石炭景気全盛でまだ貧しい人も多かったけど活気はあった。 人も文化も上昇志向があった。 売春禁止法で仕事を失う人も多かったかもしれないが、人間らしく暮らせるようになったと信じたい。 ヒロポンを打たなくても人間としての尊厳が守れる仕事に移っていったのだと思いたい。 何かになりたいと思ってもなかなか一直線にいけないのが人間。 弱い人間も強い人間も悩みながら、夢を追いかけていくのは今も昔も同じ。 ただ、昔は周りに人がいた、今は閉じこもってしまう。 怒ってくれる人がいない。 人間関係の希薄さが昔と大きく違うところかもしれない。 赤線の女性役の高橋由美子は圧巻だった。 彼女はミュージカル女優だと思っていたので、これだけ味のある女性を演じきったことが驚き。 そういえば、長塚圭史のお芝居にも出ていたな〜見てないけど。 歌もあったけど、こんなに下手に歌うなんて、もったいなくて涙が出た。 そしてたかお鷹、老けた小学生役から実年齢くらいまでを無理なく(?)演じて(苦笑) プロローグでの絡みがピンとこなかったけど、あれは思い出の中の人との出会いだったんだなぁ、「こぞう!」って吠える由美子さんの可愛いこと、あと3人の出演者もそれぞれよかった、松金よねこ、有坂来瞳、清水伸。 どこにでもいたおせっかいおばちゃん、差別されている在日外国人、気の弱い男。 いろんな環境の人が一斉にライオンズを応援する。 血以外の絆がそこにはあった。 野球に限らず何かをきっかけとした強い絆が人生にあるとないでは充実感が違うだろう。 私は「エル・ノルテ」を目指したいな〜