「蜷川幸雄演出作品特集」 演劇の映像を見る会 第8回特別例会(集中映写会)

teru10162009-09-23

10時〜 福岡市立南市民センター  
贅沢な時間、蜷川演出を4本観ました。 10時から20時まで。 いやーあっと言う間だった。 DVD再生装置がちょっと調子悪くて最後は昔のTVよろしくばんばんひっぱたきながらの上映でしたが、それでも作品の質は衰えることなく。
10:00-12:40  東宝「NINAGAWAマクベス」(2時間40分) 作:W.シェイクスピア 演出:蜷川幸雄 1980年初演   歌舞伎でシェークスピアは「十二夜」を博多座で観劇したけれど、シェークスピアを意識することなくすごく楽しめた。 マクベスも名前が洋物ではあったけど、その作風が重厚ですっごく良かった。 花道がなくて、通路を使用していたけど、ほ〜〜〜っとして観てた。作品、演出共に満足。
13:00-15:30  パルコ「タンゴ 冬の終わりに」(2時間30分) 作:清水邦夫 演出:蜷川幸雄 1984年初演   初演?の映像鑑賞、清村盛に平幹二郎、妻・ぎんに松本典子、名和水尾に名取裕子。 平幹二郎も名取祐子もものすごく若くてよかった。 妻役の松本典子清水邦夫の妻?らしい。 この題名はすごく知ってると思ってたらやはり再演の分を記憶していたらしい。 2006年清村盛:堤真一 妻・ぎん:秋山菜津子 盛の弟 重夫:高橋洋 名和水尾:常盤貴子 名和連:段田安則観てはいないのだが、雑誌で写真を見た記憶がある。 やっぱりいい作品は何度も上演されるんだ。 すごく良かった、盛に、ぎんに感情移入した。 役者の経験はないけど、心に病を持つ人は繊細だし、もろい。 がらがらと音をたててくずれる様子が観てとれた。
16:00-17:30 ホリプロ身毒丸」(1時間30分) 作:寺山修司 演出:蜷川幸雄 1995年初演   こちらも近年の再演(藤原達也&白石加代子)は知っていたが、初演が武田真治とは知らなかった。 白石加代子と共演に耐えるというだけでもすごいのに、おそらく前に出ていた、武田真治。 身毒は彼しかいないと思える演技が素晴らしかった。もちろん、白石加代子は言うまでもなく。
17:30-20:00 シアターコクーン「かもめ」(2時間30分) 作:A.チェーホフ 演出:蜷川幸雄 1999年初演    最高の見応え。 チェーホフはなぜか今年のはまりでいろいろ観たし、読んだ。 三人姉妹、桜の園と演劇や映画、古典でも色あせないものは多い。 特に万人に支持されている人はもちろん。 チェーホフもそういう一人だと思う。 役者もよかった。 あのコンスタンチンは誰だろう? 若い俳優だったと思う。 10時間ぶっつづけだったけど、あっと言う間だった。 自分のうちでゆっくりDVDを観れる環境にないので、ぜひ続けてほしい。 映像を見る会。 ありがとうございます、企画してくれている薙野さん。