「見えざるモノの生き残り」 西鉄ホール

teru10162009-12-22

19時〜 3500円  イキウメ
とてもおもしろかった。 前川氏の作り方がちょっとわかったような気がする。 前回の「表と裏とその向こう」それから先日観た「狭き門より入れ」とかも見て、気になったことの広げ方が上手い。 脚本を書く人はアンテナを常に高くたてている。 いろんな雑学を貪欲に取り込む。 その拾った題材をいかに膨らませるかが脚本力なんだろう。 今回の作品は座敷童子がテーマ、童子といっても大人なんだけど、ここでは家守(やもり)と呼んでいた。  新人の家守、竹男(窪田道聡)は先輩の加那蔵(板垣雄亮)太鼓打(森下創)日暮(有川マコト)らに家守の基本を教えてもらいいい家守になるべく勉強中。 まず自分が死んだいきさつを話し、加那蔵たちの過去も聞く。 家守になった理由などの回想シーンがおもしろい。 どんどん話しに引き込まれる。 エピソードに登場する人間に梅沢夫妻(盛隆二、岩本幸子)や持田と矢口(伊勢佳代、浜田信也) いい役者さんだな〜  持田と矢口って・・・モー娘だよね?(^^;違いました、持田さんはELTですねw  他の登場人物はまた違う名前の設定だから何が基準になってるのかわかんねー 座敷童子たちはそれらしい通り名で、竹男も「七節」という名前をもらう。 この七節がいわゆる天然で、なんでもあるがままを受け入れる。 自分が死んだのだと知っても動じない。 でも、本能のままに女性を襲うってはどうかと思うけど・・ ラストはどんでん返しの解説つきで、多くの人が余計だと言ってたが、前川さんの親切心かもね。 今までの作品の中では一番好きな脚本だ。また役者がみんな上手い(当たり前だろうけど) ベテランも若きもいい味を出していて前川さんの演出の妙を感じる。 思わずロビーで販売していた「関数ドミノ」のDVDを買ってしまった。 すぐ見たけど、これもおもしろい。 前川さんが拾うネタには限りがないようだ。 目を離せない劇団となったイキウメ。 劇団名については賛否両論だが、なんにしても話題に上るのはいいことだ。。