「decoretto」 甘棠館Show劇場

teru10162010-02-12

19時半〜 2200円  CAPRI
鶴賀皇史朗 作・演出、3年半ぶりの2回目の公演。 えらくまた間が開いているけど・・・ 主宰の中村公美さんはちょっと記憶がないけど、それ以外の出演者は好きな役者さんたちだ。 これは見逃せない!と思ってたくせに予約し忘れていて当日券で入った。 前売り完売ということで、危なかったな〜  しかし、2回目の公演でこれだけ入るということは前回もかなりおもしろかったんだろう、私は今回が初見。  客が入らずもう店をたたむ寸前の古本屋に客が。 その客デコ(中村公美)が童話作家志望ということで喜ぶ店のご主人(林雄大)。 童話に詳しいご主人はのうんちくを語りながら、作品をあれこれ紹介。 それに伴いなぜか思い出す風景が、そしてデコも同じ夢を見る。 病院で寝たきりの女の子の側で童話を読む医者。 看護士のヒサエ(坪内陽子)も入院患者のシムラ(山下晶)もいろいろ文句はつけながらも医者と女の子を見守る。 「物知りオケラと金貸しモグラ」はかつてその女の子と医者が育ての母(孤児院の経営者)と作った童話だった。 童話の中からオケラ(鶴賀皇史朗)は飛び出してきて、デコに語りかける。 どこから夢でどこから真実なのか、悲劇的な事実はなんだったのか。 いろんな不条理な展開に驚いたり、心優しくなったり・・最初は童話の好きな女の子のメルヘンロマンかと思いきや、意外な事実がどんどん出てくる。 デコたちがお母さんと慕う人が強盗に刺されたシーンのプレイバックは生々しく切なかった。 幼い二人に残ったトラウマはどれだけのものだったか・・ 心優しいけど気弱な男の子としっかりもののデコ。 その性格がとてもよく表されていると思った。 脇を固めるヒサエとシムラ、オケラとモグラの掛け合いも非常におもしろく、つくりこまれた作品だなぁと感心した。 中村さんはとても可愛いお嬢さん^^ たぶんデコと似ている。 林さんは似合わない役だったけど、情けない感じが珍しくておもしろかった。 山下さん、坪内さんはほんと個性的で味わい深い演技をする。 妙な看護士と亡くなった母役、患者とモグラ、が同一役者とは思えない演じ方の替わりようだった。 そして鶴賀さん、笑顔最高、セリフはちょっと大仰な気はするけどw 出演人数が多いとついていけないし、アドリブの多い舞台はあまり好みではないので、非常に好感をもった。・・・・でも次は何年後だ?(^^;