「鍋のナカ」 ぽんプラザホール

teru10162010-03-06

19時半〜 2公演で2300円(早割り)  万能グローブガラパゴスダイナモ
北海道のyhsという劇団の主宰と川口さんが共同で作品を執筆、これをそれぞれの劇団で上演するという企画。 以前もあったらしいけど、気がついていなかった。 なので初体験。 すごくわくわくする。 しかも大好きなガラパがやるので必然的に力が入る。 しかしなぜ北海道の劇団とかなかというときっと深い思索があるのだろうと思うのだけど、年齢的にも近く、たぶん劇団の歴史も似ているところで引き合うものがあったのではないかと・・・ パンフにそれぞれの代表が挨拶文を書いていたけど、yhsの南参さんが脚本共作を結婚にたとえていた。  まったく引き合わない人は結婚はできないし、当たってるな〜と感心。 さて、産まれた「こども」はいかに・・ 九州の豚骨ラーメンと北海道のラーメン(?)対決、それぞれの思惑はいかにあるや。 食べるほうにとっては全く豚骨にこだわりはなく美味しければなんでもOKという私ではあるけど、こと商売、それも親の味を引き継ぐという感覚は今の若者には逆に新鮮でいい話題提供の公演であったかもしれないと思った。 お話は出身ばらばらな2組のカップルがいい具合に混ざり合って、それをとりまく個性豊かな友人、兄弟、やくざw がゆかい痛快♪  ちょっとした推理物にもなっており、謎解きの小道具や音楽等にも凝っており、大変面白く観れた。 まず初日にガラパ版を拝見。 いつものシチュエーションコメディの流れだったが、最初のテンポがいつもより緩いような気がして、なかなか状況が見えず、やっと人物設定がわかってからはテンポよく後半の怒涛の展開に入り込んだ。 トリオはかなり豚骨ラーメンへの思い入れがあり(父親の味)それなのに、妹の恋人とはいえ、札幌ラーメン屋に教えを請うというのはあまり現実的ではないなと思ったのだが、そこはわりきれない感情が入っているのだろう。 人物設定として九州の男は頑固だというのは北海道ではどのように受け取られるだろうか? 私はほほえましく観たのだが。 逆にフースケのおおらかな性格というのも北海道特有のものかと、これもいいなと一人でにやにや。 最後まで調子のいい男だったフースケは妹の旦那にはしたくない気もするがw  女性陣もかわいくて、特にツキコは優しいオクさんで男の立て方上手。 ハナちゃんはこれといった特徴を見出せなかったけど、フースケとの組み合わせはいい感じ。 花鳥風月の4人は物語の核となり周りを引き上げる。 花:横山祐香里、鳥郎:松野尾亮、風介:椎木樹人、月子:多田香織。 出入りの製麺屋(実はラーメン調査員でもある)ハルタカ(阿部周平)のおかしさには相当笑った。 ご当地ゲストのやくざさん(小沢健次)は楽しそうにやっていたなぁ〜 この日はラーメンを食べるシーンにおもわず唾を飲み込むほど空腹状態、というわけでアフタートークはばっくれて早々の帰宅。 夜中にご飯食べると食べ過ぎる〜〜(^^;