「藤島土建」 ももちパレス

teru10162010-03-04

19時〜 3000円  トム・プロジェクト プロデュース
なんてそそらない題名「藤島土建」たぶん福岡シアタークラブのオススメがなければ観てなかった。 シアタークラブも演劇選択が微妙で、今回はどうなんだろうな〜と思いつつも自由に席が選べるということで最前列をとってもらった。 よし。。双眼鏡を持っていかなくていいな、と思いながら、ももちパレスへ。 今回は助言によりももちパレスの駐車場へ止めてみることに。 「満車」の看板を無視して進むといっぱい空いてるじゃん。 それでも、建物のあちこちに「駐車場が少ないから車で来ないように」って張り紙が。 じゃあ、なんのための駐車場なんだろう? どうも市のやることはよくわかりません。 さて、旧態前な開幕前のベルが鳴ってまもなく開幕。 舞台上は既に土木会社の事務所の中っぽいセット。 藤島土建に勤める社員と経営者の社長と専務(息子)出入りの役所人。 5人のみの舞台である。 場所は長崎の田舎(最近長崎多い)受注工事中の道路建設が中断してマスコミにも取り上げられる藤島土建。 社長藤島繁雄(前田吟)は「土建」や「土方」などの放送禁止用語(または自主規制用語)を強制するほどの頑固もの。 息子の道大(山崎銀之丞)との考えの相違でしばしばぶつかる。 出入りの役所勤めの柏木のおばちゃん(角替和枝)は社長の良き理解者。 社員の遥(冨樫真)と片岡(ひわだこういち)は意見は違えどもこの職場から離れたくないと思っている。 専務と付き合っている遥は目下の悩みは社長が結婚に反対していること。 だが、止まっていた工事が再開することになってそれに絡んで専務は隠された事実を知る。 ああいう工事の談合や指名入札など当たり前のような話なんだけど、それでも正論を主張する道大はなんだか好ましく思えた。 社長を辞めさせた直後にTVに東京大地震の報が入る。 壊れないはずの最新の建物が崩壊したのは安く入札したための最悪の手抜き工事のせいだった。 ショックを受けた道大は繁雄に社長の復帰を請い、遥に別れ話しをする。 飛び出した遥は・・・・  最後は非常に衝撃的な終わり方だったけど、道大を抱く繁雄が実に印象的だった。 予想よりかなり良かった。 これだけストーリーを書けるってことはとっても「わかりやすいお芝居」だったのだが、ほんとに面白かったの。 シアタークラブの観客は年齢層高め。 だけど、その孫になるのか、高校生らしき観客がかなりいた。 これで3000円は安過ぎると思うな〜  作・演出の中津留章仁TRASHMASTERSという摩訶不思議な劇団の主宰。 サイトを見るといろんなタイプのお芝居を作っている。 考え方が柔軟なのか。 役者はプロデューサーの岡田潔さんが選んだそうだ。 ロビーでいろんな方としゃべっておられた。 私もお話してみたかったけどきっかけがないっ(^^;;  新聞のコラム読んでました、だけじゃな〜w また定期的にこういうお芝居も観たいのでシアタークラブさんにお願いしておこう。