「14+」 ぽんプラザホール

teru10162010-05-21

19時半〜 共通チケット9950円  劇団爆走蝸牛
宮沢章夫作品、以前アートリエカフェでリーディング公演で3つの戯曲の一部を上演されたのだが、その中で一番観客に人気があったのが「14歳の国」。 本題の14+とは14歳以上という意味か・・  福岡演劇フェスティバルの中ではなぜか、ただひとつぽんプラザホールで上演。 どうも何人かは西鉄ホールに行ったようだが(^^;  企画側の意図やずれもあるのかもしれないけど、観客には優しくない劇場設定かなとちょっと思った。 さて舞台は中央の椅子や机にかばんが無造作に並ぶ教室。 題からして中学校だろう。 そこをVの字で囲むように客席。 どこからでもよく見える感じ。 ひとしきり悩んで角っこの前方へ。 後方のドアより役者登場。 登場後も照明はぎりぎりで、設定は真昼の教室(体育で子どもらがいない授業中)なのに薄暗くて、校内で澱む空気を表現しているかのようだった。 こっそり忍び込んで生徒の持ち物検査をしていく先生たち。 まずありえない設定なのだけど、荒れている学校では普通に行われているのかも、と思わせる内容だった。 「別に悪いことはしてないんですから」と言いながらびくびくしながら、或いは開き直ってかばんの中を見ていく先生。 一人だけちょっと異質な美術教員の、モリシマ先生はほんとに不気味で、先生ってこんなでもなれるのか?と改めて思った次第。 生徒のカバンに入っていあナイフでとうとう。。。 前回の「砂の楽園」も宮沢作だが、これがかなり難解だったことを思えば、比較的「わかる」作品だったかも。 学校はまず日本ではダレでもいくところなので、各人の感覚に訴えるという意味では多くを魅了したと思う。 実際、こんな先生ばかりではほんとに困りものだが、ちょっと楽しいんじゃないか?と思ったのも事実。 身近な気さくな先生がいいのか威厳のある近寄りがたい先生がいいのか。。。 学校から離れてしまった今となってはもう比較対象できない。 当事者には深刻なんだと思うが。 この公演終了後に劇団爆走蝸牛は14+に改名。 転機となる作品と出会ったということだろう。 ますますいい舞台を作ってください(^^)