「花サク」 ぽんプラザホール

teru10162010-06-11

19時半〜 ペア3000円  劇団マニアック先生シアター
マニセン第6回公演。 山口ミチロさんの独特でシュールな作品を今まで見てきた。 役者さんもちょっと変わった人が多いのではないかと(^^;) でもきっちり稽古を積み重ねた舞台は、アドリブが多い舞台より私の好みにあっている。 普通小劇場の公演は週末の2〜3日で3〜5公演くらいかな? あまり初日だからとか楽だからという理由で観劇日を選ぶことはなかったのだけど、今までは楽近くの方が完成度が高くていいと思っていた。 しかし、初日っていうのも捨てがたいと思うようになった。 もちろん緊張度アドレナリン最高なわけだし、ミスもあるかもしれないけど、稽古やゲネを経て客の前に出す最初にいいものが出せるんじゃなかろうかw 特に今回はマニセンブログでず〜〜っと稽古などの様子を見てきたのでその集大成を初日に見れたってのはやはり私にとっては良かった。 ひとつの公演を上演するまでに気の遠くなるような時間とてまと人数とお金をかけなければならない。 その舞台を大事に見せてもらわなければならないと今更ながら実感した。  「花サク」は人の名前だった。 花作?「花サクは死にました」で始まる冒頭のシーンは結末である。いったい何がどうしてこうなるのかをこれから見ていくのだといささか緊張して椅子に座りなおした。 守ってもらえるらしいと砂漠の中のコミュニティ?に女はたどりつく。 「よく着いたね」と便利屋は言う。 花サクから許されて女はそこに住む。 そうやって集まったらしき女が数名。 悪い病気がときどき流行り、墓を掘って産める。 そこは隔離なのか差別なのか外界と遮断した世界。 血が濃くなっていき子どもができにくくなるコミュニティ。 花サクの子を産むことを許された女性は是非もなくその行為へ。 それは保護とひきかえのものだった。 外からやってきた学者は悪気はなくともそのコミュニティの謎をあばく。 そしてたくさんの外敵がやってくる。 花サクは死に、花サクの子を産んだ女と周りの女は再び外部を遮断する・・・ 冒頭のシーンへ。  そして、映像と音楽の妙に酔いしれた、二胡は久しぶりに聞いたかも。 ステキだったな〜〜  月の満ち欠けを繰り返す映像は時間と空間を行き来する。 なんだか時間を短縮したようで、それから峰尾さんの舞、シルエットで新部さんらしき人の殺陣の舞? 幻想的だったな〜 琥珀の神秘性に心惹かれた。 小道具がステキな感じで、携帯とかパソコンとかいっさい出てこないのもこの作品では良かった。 女たちの赤いチャイナっぽい衣装はステキだったな〜〜 今村さん作ですね。 やっぱりすごい。 ヤマベさんとムライさんの衣装は・・・w いいんです、女性が輝けば。 永幡さんは昔よりとても堂々と演技しているなと思った。 女たちの微妙な心情もうまく表現されていた、おばあさん役のるみさんも良かった。 峰尾さん、田中さんは安心してみていられる。 じわじわと余韻が残る作品だった。 あーほんとに幸せです☆