「孤高のメス」 映画 

1000円  レディースデイ
終了直前に駆け込み。 堤真一はいい、シリアスもお笑いもできて。 今回はシリアス8分と笑い1分(残りはなんだ?) ブラックジャックみたいにがんがん金とる医者の雰囲気はあったけど、極普通に正義感に燃えるお医者さん当麻鉄彦。 それを看護師浪子(夏川結衣)の目から見た映像として表現していた。 実母の死が地域医療の貧困さにあったと考えた当麻は地域の病院を転々とする。 さざなみ市民病院で彼に感銘を受けた病院長、看護師や医者たちが彼を応援するも、彼の活躍をよく思わない大学病院からの医師グループは彼を陥れようとと機会を待つ。 浪子の知人の子が事故で脳死状態、同時期に病院を支援する町長が肝硬変を悪化させる。 認められていない脳死肝移植が浮上する。 提供の母親の強い意志を受け、当麻と病院長、スタッフは移植手術を決行。 そして・・・こうあらすじを書くとあまり面白みのない正義の話という感じだが、実際に映画を観るとかなり感動する。 病気がテーマの映画はズルイと今さらながら思う。 しかし、役者も適切だし、構成もうまい。 導入がシングルマザー浪子の息子が医者の卵になって母の葬儀のあとに日記を読む、というスタートからして。 やはり作品として成功したのではないかな。 病院の監修もあるだろうから実際の現場の様子は差異はないだろうけど、病院環境とか大学病院との絡みとかは、結構リアルでホントなんだろうか? あの手術シーンは本物なんだろうか? いやそうであるはずはないが。。(^^;; アニメの「ブラックジャックによろしく」も今生体肝移植がテーマなので医療現場の複雑さや患者たちの心痛などが伝わってくる。 現場のお医者さんってこの映画とかアニメとか見るんだろうか? 堤真一夏川結衣はもちろんよかったけど、肝臓提供者の母、余貴美子はうまいなぁ〜〜 浪子の息子役の成宮寛貴も地味だけどいい味を出していた。 しかし、野本医師役の生瀬勝久はこういう役をやらせたらピカいち! なんて悪者が似合うんだろうw  こういう重くて辛い映画も見れるということは自分が幸せなのだと改めて実感した次第。 そして仕事への情熱と誇りということについて考えさせてくれた看護師浪子にも感謝。 観後感がかなりいい作品だった。