「在る、忘れられた水槽。」アクロス福岡円形ホール

teru10162010-09-04

18時〜 2000円 villeage80%
高山さんの作・演出。 やっぱりおもしろいな〜〜円形ホールを上手く使った演出。 会場入りしたときに既に中央舞台に女性が寝っころがっている。 パンフを読んでいるうちに誰か登場、いつ始まるともなく会話を初めている、だいぶ慣れてきたとは言え、まだどぎまぎするな〜 なんていうか無防備にごろごろしたりしゃべったりしている人を見るという感覚が。 高山さんが書いているように覗いている感じ。 そのうちわらわらと人が集まってきて、ストレッチとか発声とかどうも劇団っぽいな、演出家を待っている劇団員。 あ、前説もないまま始まる!とあわてて携帯を切ったところでおもむろに四方の観客に向かって役者それぞれが前説。 さて、話は・・劇団員のひとりアカネは、ミドリとルームシェアしている。 恋愛関係はないようだが、なんとなく会話がぎくしゃく。 水だけが入っている大きな水槽を前に思いがすれ違う。 ミドリの大学の学生や助手や留学生との会話も、劇団員との会話も、これといって起伏があるわけでもないし、ケンカするわけでもない。 ただ、劇団の稽古中に演出家からダメ出しされた人が自分のやりことじゃないと言い出して、空気最悪に。 これって高山さんが抱えていることなのかな?とちょっと思う。 結局次回が最終公演となったようで、稽古を続ける劇団員。 そこでいつのまにかミドリも入ってきて、男女二人づつの性的な印象の絡み(舞踏みたいな) すじがありそうでなさそうで。 どこにとりつくかで感想も変わってきそうな作品。 劇団員の一人カナエ(高野桂子)の宗教活動や、稽古中に突然白昼夢のようにアカネ以外の人物が意味不明言語をしゃべりだすとか、何を示唆しているのか全くわからない。 でもおもしろい。 覗く興味はつきない。 今回は初めて見た客演の人も多かったのだが、ミドリは今どきの草食系男子を表現しているのか、淡白を前面に出していて優しさ100パーセントの不思議くん。 現実ではどっちかというとユウタの方が好みだな〜 円形ホールは好きだ。  劇場はそれにあった公演を盛り上げる。 ここででみたあしゃしゃの最終公演もぴったりだった。 また、ちらしの不思議な絵や文字も興味深かったし、最後になぜ「。」がつくのかとか、或るではなく在るなのはなぜかとか、いろいろ考えさせてくれる。 最後に制作のプレアデスは大変フットワークが良かったと思う。 終演後は久しぶりにリバレイン裏の「博多うまか遊び庵」へ。 新メニューの冷やしおでんを頂く。 あ〜至福のひとときです(^^)v