「カーディガン」 キャナルシティ劇場 

teru10162010-12-03

19時〜 7500円 パルコプロデュース  
劇団四季がシティ劇場から撤退して半年あまり、やっと念願の公演が始まった。 ピクニックさんがかなり今後も呼んでくださるようだ。 久々のキャナルシティ劇場はなんとなくホールがシンプルな雰囲気にはなっていたようだけど、舞台や客席は変わっていないようだ。 観客層は昔の四季時代とあまりかわらず中高年の女性中心かな。。 さて、中井貴一と新鋭、市原隼人を起用した作品「カーディガン」。 題とちらしを見てもさっぱり想像もつかない。 舞台上には色づいた木々が上手、下手に数本、中央の部屋の中は病室みたいで、二人部屋の模様。 病院の話か??どきどき。 どう見てもチンピラやくざ風の三樹夫(市原隼人)は隣の患者田中亘(中井貴一)に構わず大音量でTV?動画?を見ている。 穏やかで自分を交通事故で病院に送った加害者に対しても優しくしてしまう田中。 妻の弘美(キムラ緑子)はやきもきするがどうしようもない。 その弘美はカーディガンが好きでいつも夫に買ってやっている。 カーディガンの由来とか院長の上林(外山誠二)の輸血による人格の変化とかほほーという情報満載だったけどどこまでほんとなのやら、真偽のほどはわからずとも、三樹夫も田中も耳なりとともに、人格が変わっていく。 田中は妻弘美へ、三樹夫は彼女の遥(石橋杏奈)への対応が180度変わる。 それは自分の深層心理だったのか或いは全く思いもよらぬ感情だったのか・・・・ 田中夫妻への感情移入はかなり私の実際に近くて動悸が激しくなる。 私はいつも操縦してるのか、思い通りにしていないか。 リストラを言い出せず公園で過ごす田中。 それを既に察している弘美。 リアル過ぎる。。。 三樹夫の舎弟の公平(中尾明慶)や田中の職場の後輩今村(菊池均也)田中を撥ねた小野寺(伊藤俊輔)などあまり目立たなかったな、でも必要な役柄なのだろう。 遥役の子はアイドルっぽいけど、お人形さんみたいだった・・ 最初はこんな地味な舞台をここでやるなんて。。という感じだったけど、役者の技量もあって見ごたえのある作品になっていた。 でも、やっぱりあとひとまわり小さい劇場のほうがいいんじゃないかな〜  福岡市民会館がもしリニューアルするのなら大、中、小劇場を作ってくれるといいのにな。 観客は市原ファンが多かったのか、カーテンコールで歓声があがっていた。 私は中井、キムラの芝居が間近で見れて大満足だったv(^∀^*)