「まばゆい傷」 ぽんプラザホール 

teru10162010-12-07

19時半〜 1800円  劇団HallBrothers
ホールブラザーズのいいところはどんどん新しい人を取り込んでいっているところ。 毎回主役が変わるのもいいな、ベテランだったり新人だったり。 脚本はほとんどが幸田作品だと思うけど、好みのものだったりそうでなかったり(私にとって)今回は正直言ってちょっと受け入れがたい内容だったのだけど、それでも演劇の完成度は高いと思うし、役者さんは素晴らしかった。 岩登呂村は多分にもれず過疎化している村。 交通の便も悪ければ若者世代にはウケない環境か。 でも自然はステキでここを愛してUターンやIターン組がたくさん。 Uターン組の大久保夫妻(長島孝憲、萩原あや)、奈々子(高橋明子)Iターンの牛島(吉浦彰彦)は自分たちがそうであったせいか新入村民の伊藤聡美(坂井操)に対して「まだ傷ついている」ことを強要する。 伊藤は夫を電車事故で亡くして立ち直りたいと思っているのに。 奈々子の妹、茜(本田智香)は村から出たことがなく観光案内ガイドをしている。 茜は姉を始め村の多くが変なことをわかっている。 サトチン(伊藤の愛称)を守るために勇気をふり絞り彼女をかばう。 最後まで村のみんなは変わらなかった。 ちょっとぞぞっとするラスト。 最初は大久保夫の弘は天然かつ空気読めずでみんなから排除されていたけど最後は同化してしまうんだな〜 なんだか私に似てると思ったのだけど、この変化はありえない。 奈々子はとんでもない女、こんなやつが本当にいるんだろうか。 大久保妻、千枝子はいい人なのかどうかわからない。 牛島は何を目的としてこの村にいるのかよくわからない。 伊藤に迫るくだりは。。。変態そのもの(^^;)  変な人たちで終わらずに伊藤を全員で組み敷くシーンはあまりの狂気にびっくり。 表向きに病んでいる茜がもっともまともで、普通の人々が実は病んでいるという結末。 ラスト後に伊藤がこの村にとどまったかどうかが気になった。 伊藤役の坂井さんはとても良かった。 総括して「変な村の変な話」で納得すればありうる話だったかもしれない。 自分も余計なおせっかいをしていないかどうか反省しましたね。。(^^;)