「ダム・ウェイター」 福岡市青年センター 

teru10162011-02-18

19時半〜 500円 Sick36  
14+の手島さん、小塩さんらが立ち上げたユニットSick36。 「クローズアップ先人シリーズ」と銘打って、今回はハロルド・ピンターの「ダム・ウェイター」とチェーホフの「煙草の害について」シェークスピアの「ハムレット(モノローグ)」を別々に上演。 予定が合わずにダム・ウェイター1本のみの観劇となったけど、他の作品もとても見たくなる仕上がりだった。 出演者に一ノ瀬亮太さんという名前がちらしにはあったけど、体調が悪く、替わりに演出の小塩さんが出演もすることになったようだ。 少人数だと大変だと思う。 前説に出てきた藤井ショウジさん。 お約束事と合わせてハロルド・ピンターについての紹介などなどをひとくさり。 なかなか親切♪ 「何も起こりはしなかった」という本がおすすめらしい。 さて、ダム・ウェイターというのは料理昇降機のことらしい。 厨房と食べる場所の階が違うときにお料理を乗せて上下するあれ。 実際には見ただけで使ったことはないのだけど、画期的な商品だな。 広いレストランでもない限り、上下で料理のやりとりをするところは多いしね。 さてお話は。。。このダムウェイターが設置してある場所(どうも宿みたい)で2人の男が不毛な会話を繰り返している。 想像するに殺し屋な感じ。 雑誌を読み奇声をあげ記事に感嘆する。 靴紐や状況に一喜一憂し意味不明な会話を繰りかえす。 とにかく話の筋がわからない。 いきなりダム・ウェイターが動き出した。 扉を開けたところ、紙切れが一枚。 料理の注文表のようだ。 当然何もないから手持ちの菓子やパンなどを乗せて送る。 なんで送るんだ? しかも電話のような連絡の管があって下(上?)と話をしているし! これがいわゆる不条理劇というものだろうか。 正直言って何がなんだかわからなかったのだけど、妙に惹かれる作品だった。 ここ青年センターではいろんなワンコインシアターを見てきたけど、手島さんは本当にここが似合うと思う。 窓の外の音が妙にリアルに聞こえてくるのが自然な演出となっていていとおかし。 それからワンコインのちらしは実に素朴といえば素朴、雑といえば雑だったのだけど、このスマートさはどうだ。 さすが村井さん(^▽^)/ この先人シリーズはまだ続くらしいので楽しみにしています。 ちなみに36というのは歳かしら? 自分の36のときを思い出してみたりw