「Family days +++キレイで、グロテスク+++」 大博多ホール

teru10162011-05-13

19時〜 共通チケット 座”K2T3
久しぶりのK2T3。知らないうちに清水理絵さんはご結婚されて退団されてたらしい。 今回はピンポイントの出演ということかしら。 かなり好きな女優さんだったので残念しきり。 結婚して引退という方も多いのだけど、もちろん個人の事情はいろいろあるにしても才能がもったいない、とはいつも思うところ。 どうしようもないですけどね。 さて、Family days タイトル通りの家族の物語。 だけど状況は半端なく深刻。 だって隕石による地球滅亡へのカウントダウンが始まってしまったのだから。 最初のころは悲惨だった。 逃げ出したり暴動だったり。 どこに逃げても一緒なのはわかっているのに。 だけど徐々に落ち着きを取り戻した世界。 普通に自分のやるべきことを淡々とやっていく、交通機関もスーパーも農家も・・日常の生活をとりもどしつつ。 疑似家族に安らぎを求めた数名の短いながらほんわか幸せなひと時。 そしてついにその時はやってきた・・・・  ほんとの偶然とはこのことだったのか。 上演台本完成後に未曾有の大震災。 三浦さんも小島さんも相当悩まれたようだ。 思いもかけない事態に関連性のありそうな作品の上演に戸惑って。 でも上演に踏み切ったのは自身の覚悟と観客である私たちへの信頼。 この作品から何かを読み取ってほしい、何かを得てほしいとの思い。 それを実現できたかどうかは私自身への問いかけでもあるけど。 イーヨ役の理絵さんに涙した、まるフラットな人物像。 心を無くした病人の設定なのに、ナレーター部分で普通の人のセリフ。 んーどう表現すればいいかわからないけど、心の病気にかかった人すべてが実はこういう、内部と外部の使い分けを無意識にしてるのではないかな。 他の役者さんもそれぞれの熱い思いを演じれたのではないかと。 非常に重かったのは事実だけど、時間を忘れるほど入り込めたのはとても幸せだった。