「子供騙し」 エルガーラホール

19時〜 4000円 トム・プロジェクトプロデュース
福岡シアタークラブ招致作品、ちなみに単品だと5000円。 出演は3人。 またこれがちぐはぐな年齢設定で最初はどういう関係なのかさっぱりわからなかった。 南三陸のある理髪店では店主の倉田(高橋長英)が店員佳子(冨樫真)に髭剃りの特訓中、そこへ港新一郎(篠井英介)がやってきて意味ありげな行動をとる。 お!男の篠井さんだ!と スーツ姿に驚いた。 どうも佳子を探してやってきた探偵らしい。 説得して連れ帰ろうとする港に抵抗する佳子。 また応援する倉田。 突然、港新一郎から港ヨーコへ変身!! やっぱりw 8時過ぎたら女になるらしい。 年下の彼氏の電話に閉口しつつもなお説得をつづけるヨーコ。 わけありな倉田もまた追い返そうと必死。 それぞれの事情を抱えながらも相手を思いやり説教しいい方向へ向かわせようとするのが大人の演劇らしくて非常に好感が持てた。 ときどき妄想シーンをはさむ演出で、あとであーこれは想像だったのかと気がつく。 騙したり騙されたりがおもしろい。 鳩好きの倉田は鳩と女を重ね合わせる。 帰巣本能のある鳩に希望を持つ。 彼氏と口けんかして別れてしまうヨーコに人生の先輩である倉田が諭す。 佳子に恋心を抱きながらも彼女の幸せの行方を願い行動する。 顔そりのシーンは半分目をつぶっていた。 すごく苦手。 本当の理髪師でないのに俳優さんってうまいな〜〜真似じゃなくて、本当にシャボンもつけて剃るんだもん。 どきどき。 ラストは暗転2回あって、あれ?まだ続くの?ってちょっと思った。 佳子が帰る日とその後日みたいな。 ハッピーエンドで終わって多くの観客は満足だったのでは。 再演とはいえ、南三陸が舞台とあって、作・演出の水谷氏もプロデューサーの岡田氏も感慨深いものがあったようだ。 パンフのあいさつ文を読んでうんうんと頷いた。 高橋さんは昼に観た映画「奇跡」に出演されていてその重厚な演技に感動したばっかりだった。生 の高橋さんを見れて幸せ。