「gift」 天神ベストホール

teru10162011-06-17

19時〜 2250円 (ペア券、一人分)平義隆×CAPRI
天神ベストホール、たぶん初めてのホール。 劇場というよりライブハウスのような感じ。 平席が10列ほど? ゆったりと椅子が設置されている。 少し高めの台の上が舞台。 シンプルな舞台、左右に木の机椅子。 ちょっと暗めの照明で昔を感じさせる。 最初にスクリーンに出演者紹介。 おしゃれな感じ。 ルート(ー1)。 これが虚数iである。 高校数学を学んだ者なら誰でも知っている。 私も知ってるけど、この『i』 にこれだけの意味があるとはほんとに気がつかなかった。 天才数学者タニオカ(高田豊三)は年とってなお、数学にロマンを持ち続けている。 どうやらその根本にあるのは昔知り合いだった天才周円「アマネマドカ」(中村公美)らしい。 弟子のサカタ(林雄大)は興味深々。 ふいに訪ねてきたコバヤシ(坪内陽子) 祖母がタニオカと親しかったらしいと聞いてやってきた。 サカタが勤めている近所のサンドイッチ屋ルブランの店長(山下晶)店員ヌケサク(鶴賀皇史朗)サンドイッチ職人バカソネ(中村公美2役)らといっしょにタニオカの話に入り込む。 若き日のタニオカ(林雄大2役)とマドカは被験者とその手伝いという関係。 マドカは脳の障害により突然に天才的になったらしい 。その研究を国から命じられたシムラ(山下晶2役)コバヤシの祖母ヒサエ(坪内2役)研究の記録者ジョシュ(鶴賀皇史朗2役) マドカは父親を愛していたが軍の幹部だった父は、娘を軍事利用しようとした。 そのことを哀れんだシムラ、ヒサエはマドカを優しく包む。 またタニオカもマドカを愛するようになってきた。 脳腫瘍により余命少なくなったマドカを、七夕の日に流星群が出現すると計算したタニオカが連れ出す。 病気のせいで既に視力を失ったマドカは実は見えないとわかっていた流星を見たいという。 見せたかったタニオカも自分の計算間違いに気がついたが見えると嘘をつく。 過ちと嘘を2つずつ重ねると本当になるのです(らしいw) もう涙涙。 役者さんの演技もさることながら脚本良かったね〜〜 なんだろ、この哲学的なのにロマンチックな話。 私も数学は大好きだった。 不器用な私が唯一正解を導き出せる学問だった。 でも、それはやっぱり表面上のものだったのかもしれない。 数学者であるマドカ、タニオカやサカタのなんと人間的なことか。 周りの数学とは無縁そうな人々もなんと魅力的なことか。 3枚のピクルス、優しい嘘、平義隆の音楽、ナカソネスペシャル、ロマンチックな映像、。。。 すべてが融合して素晴らしい舞台を作り上げていた。 ありがとう最高のgiftでした(^^)